VERBA VOLANT, SCRIPTA MANENT.
久しぶりにWeb小説改筆、君望短編「親友の記憶は雨に濡れて」を公開しました。以前紙で出した際に加えた加筆・改筆を反映させ、また若干の表現修正を行ったものです。ま、改筆が目的というよりは、小説ページの新ページデザイン移行テストを兼ねていた、という方が大きいのですが:)
なんとかテンプレートも完成しましたので、Fate短編についても一部公開を始めたいところ。ただどうしてもWeb化を始めると、誤字脱字は当然としても、表現やら構造そのものやらに手を加えたくなってしまい、結果として公開に時間が掛かってしまうのが問題です。いやー、過去に書いた文章をそのままサラッと再公開できるぐらいな品質で最初から書けていれば問題ないんですけどね……。
しかし久しぶりとはいえ、流石に身体に染み付いた「君望」。ちょっと水月の台詞を変えたい、ちょっと行動の表現を変えたいと思えば、スルリと各キャラが動いて文章が出てくるのには我ながら驚き。うーん、やはり次辺りで出しますかねぇ、君望総集本。果たして今やどれほどの方が手にとってくださるかは、まるで自信がないのですが(苦笑)。
今日の一滴="−−−−" (2005/06/11)
更新の方が先で日記で告知していませんでしたが、よーやく当サイトのメインコンテンツ(のはず)の二次創作小説庫を新デザインに統一し、また合わせてシリーズ毎に再編いたしました。
更に、紙収録作品でWeb化されていなかった茜短編「Distant Summers」を同時に公開いたしました。この作品、如星が初めて書いた二次創作作品の大改筆版で、懐かしくもあり恥ずかしくもある微妙なモノではありますが、如星が書いてきた「君望話」のプロローグとエピローグにはピタリとはまるお話ですので、この機会にようやく公開できて良かったなぁ、と個人的には考えてます。この作品がなければ、神慮の機械というサイトはなかったのですから。
今日、君望ファンの方でここを読んでくださっている方がどれだけいるかは正直分からないのですが、久しぶりの君望の雰囲気にニヤリとしていただければ、君望物書きとしてこれ以上の喜びはありません:)
最近の如星は物書き以外何やってるか、というと、こんなモノ(右写真)、「大航海時代 Online」にはまっていたり。……と言ってもまだ無料試用期間中だけど、最近知り合いにちょいと勧められていたのと、なによりデモムービー等でこのヴェネツィア画像を見て、無性にこのゲーム空間を歩いてみたくなり(笑)、ふらふらとダウンロードを開始してしまったと言うわけであります。
一週間ほどちまちまとプレイしてみた感想としては、いやこれがなかなか面白い。ROでも後期は転売商人でがっつり稼がせて貰っており、むしろ商い自体に楽しみを見出し始めていたところ。その相場取引がシステムとして実装されており、もう純粋に儲けや市場拡大で遊べるのは如星向きかもしれない:) またそもそも大航海時代ということで、上のヴェネツィア画像にも表れているけど、当時の地中海世界が舞台としてもシステムとしてもなかなか巧く再現されていて、地中海史好きには結構ツボに来るモノがある。 ま、この辺はプレイを進めるうちに慣れてしまう可能性も大だけどね。
一方でMMOシステムとしてみた場合、「MMO=廃人ゲー」という印象/実態を崩したかった、という開発者のコメント通りなのか、高頻度・長時間では繋げないリーマンプレイヤーでも結構楽しめる造りになってるな、という印象。パーティ仲間を見つけられないソロの時でもそれなりに遊べ、短い時間でもやれることがあるってのは、接続時間を選べない&長く繋げないヌルゲーマーには重要なポイントなのだ。といってもMMOならではの人間同士の関わりもきちんとあるし、巧いバランスだな、という感じだ(裏を返せば、常に事実上PT強要だったり、ワンプレイに最低でも数時間掛かかるシステムは、接続時間を注ぎ込めない人間には結局楽しめないわけで。バランスってのは難しい)。
ま、今後課金してプレイを続けるかはまだ分からないけど、とりあえずヴェネツィアの地を踏むまでは頑張るつもり(結局そこかい)。巧くハマれば、ヴェネツィア本国実装時まで多分続けているでしょうな:) ヴィーヴァ・サンマルコ。
今日の一滴="−−−−" (2005/06/15)
lapisさんからMusical Batonなるものが回ってきたので回答してみました。正直あまり音楽を聴かないほうなんで面白くないとは思いますが。
13.6GB(フォルダ数279、ファイル数4818)。
手持ちにエンコードしていないものは存在しないので、如星が所持している全音楽と同義です。
The Phantom of the Operaの映画版サントラかなー。あまり記憶にない……。
聞いてない。
……って答えると身も蓋もないですねぇ。まぁ基本的に掛けてないのが常態なんすが。
最後に流してた曲ならば多分、Moscow Patriarchate Choir “Russian Chant: A Millenium of Chants and Hymns” のどれか。キリスト教聖歌の中でも、低音の長い響きを肝に据え、楽器の使用を否定したロシア聖歌は一番のお気に入り。
難しいなぁ。どちらかと言えば思い入れ、影響で選んでみよう。
Andrew Lloyd Webber "The Phantom Of The Opera"より。
ウェバーの神性が遺憾なく発揮された一曲。その衝撃で如星をミュージカルに引き寄せた曲である。ちなみに映画版のアレンジは結構良かったけど演奏が微妙にしょぼかった……。
ミュージカル「Chicago」より。
思い入れという意味ではNo.1。何故なら如星自身がピットの一員として演奏した曲だから:) 今でも自分のパート(ユーフォ)は暗譜してる気がする。今にして思えば(高校生が演ずるには)実に背徳的な曲なのだけど。
Johann Sebastian Bach作曲、Mischa Maisky演奏。
かつて縁あって彼の日本公演を聞きに行ったときのアンコール曲。その日の主眼だったピアノ協奏曲には全然感銘を受けなかったのだけど、この曲でチェロという楽器が恐ろしいソロ楽器であることに気づかされた。えーと、というかその時はマジで涙が止まりませんでした。ええ。
ちなみにその後買い求めた彼のCDに一番、三番、五番しか入っていなかった為、偶数番は未だに聞いたことがありません(笑)。
坂本真綾「Lucy」より。
真綾の曲はどれも好きですし如星の物書きにも影響を与えてたりしますが、一曲選ぶとしたらこれか「真昼が雪」。今時の声優さん系の曲を聞いてから真綾に戻ると、なんつーか「安心の歌唱力」という言葉が浮かんできます(何)。
言わずもがな、Billy Joel。
ヴォーカルで人を泣かせることができる、と初めて知った曲。彼の曲は「アメリカ人の心の音楽」とも言われてるけど、如星にもメリケンの思考が少しは入っているのか、特にこのかすかな物悲しさ、郷愁に織り込んだほろ苦さを聞いていると、今でもふと油断するとすぐに感極まってしまう。
ちなみにこの「泣かせ方」もまた、如星の物書きにかなり影響を与えているはず。
例によって絞りきれないので許して(笑)。これは Boyz2Men "Boyz2Men II" より。
「人間の声とは恐ろしい」と心底思った一曲。Yesterdayというある意味聞きなれた曲がこうも化けるのかと。この趣味はその後上にも書いたロシア正教聖歌の方向にも繋がっていく。最近はあまり聞かないけど、与えた影響は絶大。
アリスソフトの名作「アトラク=ナクア」より、Shade氏作曲「Atlach=Nacha」suite.
今でも一番好きなゲームサントラ。ゲーム自体が特異な雰囲気を漂わせた作品だけど、その世界観は彼の音楽によって完結してると言ってよい。「永い時」というものを音楽に練り込むとこうなるのか、といったところ。旋律の魔術。
身近で聞いてみたい人にはもう大抵バトンが渡ってるし、興味のある相手はバトンを渡すには少々縁遠いし。というわけで、申し訳ないですが私のところに来たバトンはここで打ち止め。鼠算にも時には停止ノードが無いとね:)
今日の一滴="−−−−" (2005/06/18)