VERBA VOLANT, SCRIPTA MANENT.
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この広げた風呂敷を畳みきれるのだろうか……
───夏コミ新刊予定 “Fate/estate dolce” 鋭意超絶難産執筆中。
今日の一滴="−−−−" (2005/07/07)
とりあえず本日小説本カバー部分の入稿を無事完了しました。
相変わらずるろお師匠の素敵絵を頂戴いたしました。夏!海!白ロング(重要)! 君望ではおなじみだった「夏」のイメージを今回はFate側に取り込んでみました。 なおこのカバーイメージにも表れてるのですが、今までの如星作品にはない「明るさ」が今回の特徴で、中身もかなり軽め軽めに書いているつもりです。……が、最近「慣れない事はするもんじゃない」というフレーズが段々と頭の中で強く連呼されるようになってきているのですがどうしましょう(汗)。
とりあえず想定FAQ掲載。
それでは、本文締切まで
今日の一滴="−−−−" (2005/07/10)
バトンに関して如星がうだうだ言うまでも無く、すっかり亜種バトンが「適当に」出回りまくり、勝手受け勝手スタート大いに結構といった風情で、日々ネタに欠乏しているWeb世界の住人にはありがたい日々が続く状況になっている模様。バトン政治的圧力論者にしてみれば、政治的暴風の荒れ狂う悲惨な世界かもしれませんが:p
そんなわけで、酒バトンなる面白いネタがあるようなので、真琴さんから回ってきたことにして(リンク先の最後の回答にもあるように)一発ネタ欠乏を満たすとしましょう:)
アルコホリック・バトンというのは如星が勝手につけました。和訳しなおすと「アル中バトン」、さあ行ってみましょう(笑)。
これを自分でもまとめてみたくてバトンを受けたという面も。
……意外と少なかったなー。今ジンやアクアヴィットに欠番があったりもするし。
ちなみにビールは下にも書くように醸造酒に弱いので置いてません。とゆーかそもそもコーンスターチ臭のする日本の混ぜ物ビールなど、例え強くても飲む気がしないけど。
これを書いているのが電車内なので流石に飲めません!
というわけで最後に飲んだ酒は、昨晩の食後酒・ウヴァ・フラゴラ(Uva Fragora)かな。これはヴェネツィアで買ってきたグラッパ(正確にはアクアヴィテ。グラッパは絞りかす、アクアヴィテは葡萄全体から作られる蒸留酒)で、ワインにするとイチゴの様な香りになるフラゴラ種という葡萄から作られており、蒸留酒であるグラッパ版はイチゴ風の甘みは無いけれど、何処かバナナの葉のような、とろみのある泡盛のような香りと味わいがある。樽香のするキリリとしたグラッパやモルトではなく、かと言ってべったり甘いリキュールな気分でもない時にぴったり。
甘い物が飲みたくて買ってきたドルチェワイン、Vinsanto del Chanti。ワインには詳しくないので適当に選びました。元々ワイン、というか醸造酒全般(麦酒、日本酒等)は一杯で真っ赤になる体質なので詳しくなるまで飲めないというか。決して嫌いではないのが不幸。
やはりここは思い入れで行きましょう。相変わらず絞るの難しいっすがね……。
Ardbeg自体は最近の好みではないので飲んではいないけど、モルト好き、というかアイラモルト好きになるに至った酒である。きっかけはアホみたいな話で、某所で脂っこすぎる豚骨ラーメンを食った後でバーに行き、余りに胃がもたれてたので「薬っぽい酒」としてアイラを頼んでみたら妙にはまってしまい、以来色々手を出してみることになってしまったという。
そもそもアイラを知る以前はウィスキー自体嗜む程度で、この道に踏み込むことになった入口がいきなり「磯の香り」「もっとも癖の強い」「つーか薬臭い」「ヨードチンキ」とまで言われるアイラだったのだ。ま、元々癖のあるモノにはまる傾向の人間だけどね。
そもそも酒飲みになった根源の酒。如星はアメリカ帰国後大学時代、一時期祖母宅に居候していた事があり、その祖母の寝酒がコレだったのだ。……いや孫にウィスキーを勧める、そして祖母に酒を教わる人間というのは珍しい気がする:)
今飲んでもシンプルでホッとするスコッチ。ハイボールにするにもなかなか良し。
如星がバーに行くようになったきっかけの酒。
これはエギュベル修道院で作られている酒シリーズの一つで、元々複雑な香味を封じてあるジンの中でも格段に香り立つ、ただ注ぐだけでカクテルのような複雑さを持つジンである。で、これを置いているバーが横浜にある……と聞いて行ってみたのが、今も馴染みとなっているBar Stonefree。このバーとの出会いは如星の酒人生を変えたといっても過言ではない(笑)。例えばその時に、同じ酒でも香りを立たせたい時、味わいたい時、さっぱり楽しみたいとき等で様々な飲み方があることを教わったし、また酒のそういう飲み方を提案してもらえるのはバー以外にはないと知った時でもあったのだ。
ミーハーとでも何とでも言え(笑)。我が愛するヴェネツィアのハリーズ・バーが発祥の地の、プロセッコ(ヴェネトのスパークリングワイン)と桃のピューレのカクテル。ヴェネツィア発というだけなら、さして歴史が古いわけでもないこの酒にそれほど思い入れはしないのだけど、実際にハリーズバーに行った時に、バーカウンターの主の如き存在感でベリーニを作り続けていた体躯堂々たる鉤鼻の老紳士に惚れ込んでしまったのである。勢いよく作ると泡立ちが激しく適量を注ぐのが難しいベリーニを、彼が作ると注ぎ一発でピタリとグラスのふちに止めるテク、それを眺めて思わず感心した俺にウィンクを返してくれる茶目っ気、この辺りでやられてしまったのであります:)
チンザノはいわゆるイタリアンベルモットの一つで、ワインベースに薬草を漬け込んだ甘めのリキュールである。この「アンティカ・フォーミュラ」は、今でも普通に売っている「チンザノ・ロッソ」の伝統製法版として少量生産されていたものである。その香りと甘みの複雑さは一般品とは段違いで、薬草酒の旨み、ってのを見せ付けてくれた一杯である。
といっても今までに2杯しか飲んだことはない。三年前当時から日本では入手し難い酒だったらしく、そして今では生産されていない為、文字通り幻の一品。もし何処かのバーの片隅でこいつを見つけたら、その前に何杯か他の薬草酒を飲んだ後、是非試してほしい。……そして一杯分を如星に残しといてもらうようバーテン氏に告げ、下のメールフォームで垂れ込みよろしく(笑)。
サンタマリアノヴェッラの薬草酒(歴史ある酒との出会い)、オールド・ファッションド(初めて飲んだ真面目なカクテル)、フラゴリーノ(ヴェネツィアの違法ワイン)、Bocchino Cantina Privata(ヴェネツィアの酒屋に顔を覚えられつつ買いに行くグラッパ)、ポートエレン22年/1978年(生まれ年に詰められたモルト)、ヒューガルデン・ホワイトの生(ベルギービールにしてCafe Serie思い出の酒)etc.
一応「どなたでも書きたい方」というバトンにならない宣言をしておきます。
今日の一滴="−−−−" (2005/07/12)