VERBA VOLANT, SCRIPTA MANENT.

如星的茶葉暮らし

■ 06月上旬 ■

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酒の一滴は血の一滴。茶の一滴は心の一滴。ネタの一滴は人生の発露。


 

【2005-06-02-木】

里帰り紀行サマリー編

そんな訳で、先週はフィレンツェ&ヴェネツィアに行ってました。

先日書いた通り、萌えポイントだけにしても本格的な日記は追々書いていく予定だけど、とりあえずまとめだけでもちょろっとメモっておきまひょ。なお事前に調べていた天気は「ヴェネツィア滞在中全部雨」のような酷い予報だったのだけど、何故かフィレンツェ到着後更新したら全日程快晴(笑)。そしてそのまま予報通り、滞在中は雲ひとつ無い天気に恵まれました。いやー助かり。

フィレンツェの石畳

さてと、まずはフィレンツェ

前回来た時は体調崩してぶっ倒れてたので、まともに見て回るのは今回が初めてに等しい。しかし今回の再訪は「フィレンツェの五月」マッジオ・フィオレンティーナと呼ばれるほど美しいとされる季節のまさに最後。修道院を歩けば薔薇の花も艶やかに、少し高台に上れば小説で読んだままの糸杉広がるトスカーナの山並み。至るところで折々の花が咲き誇り、緑は何処までも蒼く。……うーん、天気に恵まれたことを本当に感謝。

しかし中心部は石畳の小路が無数に通る古都の街並みなんだけど、ヴェネツィアと違ってちょっと太い道には普通に車も通っている。道の細かさ故ミニ電気自動車やスクーターも当然多いけど、それでも古都ならではの入り組んだ道で車を避けなきゃいけないのが思いの外面倒。特にヴェネツィアに慣れた身には(苦笑)

ま、とりあえず初心者ってことで定番教会、修道院など巡り。……が、美術館には全然興味が無い如星。有名画だから見たいというような欲求もないし(そしてある程度は日本に来たりもするし)、宗教画は教会に架かってナンボだと思ってるので、ウフィッツィ美術館などは表のマキアヴェッリの彫像写真を撮って華麗にスルー。その一方でグイッチャルディーニ通り18番、マキアヴェッリ家跡(梁一本だけ。ほとんどネタ)の写真を撮りに行ったり、歴史好きには運の良いことにサヴォナローラ火刑日に当たっていたおかげで、シニョーリア広場の火刑跡記念プレートにささげられる花輪などを拝んだり、まぁそれなりにアフォな楽しみはできたのであります:)

ちなみに今回たまたま見つけて直接取ったホテル神クラスでした。これは詳細を後ほど。

今日の一滴="−−−−" (2005/06/02)

【2005-06-03-金】

ヴェネツィアの住み心地

先日のフィレンツェに続いてヴェネツィア滞在についても軽く。

もう幾度となく訪れている街ですが、なお飽きるということはなく。特に今回はフィレンツェ後ということで、車の無い生活に少しホッとしたり。 こちらも天気に恵まれ、というより照りつける太陽の下(笑)、初夏の海上都市を無窮の青の下で満喫。薄曇のヴェネツィアは歴史的背景と相まって何処か物悲しさを醸し出してしまうので(それはそれで好きなんですが)、こういうスカッとした雰囲気はやっぱり良いですね。

今回は前回までで見られなかった教会や信者会、あと実は博物館系は未制覇地域が結構あったのでその辺りを。そして何より、単なるそぞろ歩きや旨い物巡りを存分に堪能:) 少し歩き疲れればバールでエスプレッソを立ち飲み、暑さに参ってきたらそこらの教会に入って涼を取りつつ絵画を楽しむ。迷宮的で、そして何処を向いても歴史を感じられる街並み。その空気を吸っているだけで愛が溢れてきそうです(笑)てゆーか頼むから歴史の重みが無いネズミ島の模型と同列に語らんでくれ(ぼそ)。わーきれいー、で済む街じゃねえんですよ(愛)。

なお去年の晩夏襲撃時に引き続き、現在ヴェネツィアは普段にも増して大修復祭りモード。如星が惚れ込んでいる聖ジョルジョ・マジョーレ教会の鐘楼も足場で五重の塔状態だし、路地はあちこちがひっぺがされて下水整備に敷石修復中。聖マルコの船着場も相変わらず大型起重船が居座ってます。……ま、その辺は愛すべきヴェネツィアを長生きさせるための化粧なので、早く終わらせてくれとは思いつつ気にはしないんですが、一つだけ微妙だったのが「ムーア人の時計塔」。相変わらず数年越しの修復中で垂れ幕が下がってるのですが、普段なら時計塔をプリントしたものが掛かっているにも関わらず、今回は何故かエッフェル塔。……どうやら世界の有名塔シリーズを掛けているようですが、海側から見ると真正面にエッフェル塔がどでかく視界に入り込むわけで、雰囲気の無いこと甚だしい。あれだけは考え直して欲しいもんです。

ま、それ以外は存分にヴェネツィア分を摂取してきました:) フィレンツェも美しかったし満喫したけど、にもう一度行きたいかと聞かれたら「日帰りで今回修復中だったところを」というところ。一方のヴェネツィアは、ええ、また何度でも来てやりますとも。例によって、次に俺が来る日までそのままの姿でいて欲しい、と祈りつつ。……ただし、化粧は早く済ませてな(ぇ)

今日の一滴="−−−−" (2005/06/03)

【2005-06-04-土】

人は酒を楽しむ為に生まれてきたのです

イタリアから戻ったばかりだというのに、グランド・セントレア・シティ名古屋方面から来る友人の迎撃オフでデルソレ@六本木へ。ま、場所と値段を勘案した手持ちのネタの中じゃ、10人弱ぐらいのオフを敢行するのにあれほど使いやすい店もないので気にせず選択。旨いイタリアメシ、ワイン、蒸留酒、トップレベルのジェラート、カフェ、そしてカプチーノアートと並べれば、大抵の人はどれかには引っ掛かって喜んでくれるので紹介する側も気楽なのだ:) 今回もご好評だったようで何より。

さて、大人数(如星にとっては10人は多い。20人の飲み会は逃げることを考えるタイプ)で飲み食いした後はちょっと小さく寛いで飲みたくなるもの。最近この界隈ではお気に入りのtellusへ。変り種の酒も嬉しいし、広々としたローカウンターはやはり落ち着く。寛ぎの二軒目に最適の選択である。ちなみにここのマスターは変わり酒に加え空き瓶コレクターでもあり(笑)、今日は先日マスターに話したS.M.N.リキュールの空き瓶(小)を持参。最近は銀座SMNでも2種だけ馬鹿高い値段で扱うようになったけど、これは銀座では扱いの無いStomaticoの瓶。流石の酒マニアの氏もSMNのリキュール自体ご存知なかったようで、コレクション貢献へのささやかな喜びを感じつつ差し上げた:)

今日はチャコールフィルターを通した珍しいケンタッキーバーボンを。モルト派だった如星も最近ちまちまとバーボンに目覚めつつある:) そして2杯目は香り物で寛ぎたくて、洋梨の割合の高い甘めのカルヴァドスへ。ハーブで香り付けされたギリシャのブランデー、ほげクサ(名前失念)という如何にもギリシャ名の酒にも惹かれたのだけど、今晩は同行人に譲ることにした。いやー、よくもここまで次々と変り種(しかも旨い)酒が出てくるものと感心感心。

デルソレで騒いでガツンとグラッパをやり、ちょっと落ち着いて香り高い酒を楽しむ。人は酒を楽しむ為に生まれてきたのであり、こういう人生の組み立てはやはり最高である:)

今日の一滴="飲みさしのグラッパをちょろりと垂らしたエスプレッソ" (2005/06/04)

【2005-06-05-日】

告知:夏コミ当選

諸々の都合でご報告が遅れましたが、今年の夏コミも無事当選いたしました。

ComicMarket68@08/14(日)、東ケ-46aにて皆様のお越しをお待ち申し上げます。

なお今回予定している一本の基本構想は「明るくライトに如星節」。君望の茜を書いていた頃のようなノリを取り戻せるか(笑)。恐らく凛・イリヤペアにご活躍いただくことになりましょう。乞う御期待。 また夏原稿の傍ら、過去のFate作品のWeb化を進める予定です。加筆・改筆に手を出すことで、筆の滑りを良くしようと言う目論見。今回こそは余裕を持って本を仕上げたい……という願いも篭っているのですが、願っているだけではどうにもならないのが原稿の常。はてさて、どうなることやら。

今日の一滴="−−−−" (2005/06/05)


 
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