VERBA VOLANT, SCRIPTA MANENT.

如星的茶葉暮らし

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酒の一滴は血の一滴。茶の一滴は心の一滴。ネタの一滴は人生の発露。


 

【2005-12-08-木】

素朴な疑問とFate時系列メモ

Fate/staynightは2004年1月発売。しかし作品中の日付は曜日から見るに2002年。

一方Fateの半年後とされるFate/hollow ataraxia、作品中の日付は曜日から見るに2004年。

どっちやねん。

1942 第三次聖杯戦争
1967 言峰誕生
1979 バゼット誕生
1992 第四次聖杯戦争
1994 バゼット協会入り
1995 バゼット封印執行開始
1996 言峰とバゼット共同戦線
1997 切嗣死去
2002 第五次聖杯戦争

まぁhollowは時が歪んでるっつーことで2002年説を選択すると、第四次聖杯戦争は10年前なので1992年。第三次は今から60年前の1942年、だがきっちり60年かは不明なので1942年頃。太平洋戦争開戦直後なのでほぼ戦時下という表現は一応合ってる。言峰綺礼が生まれたのは1967年、つまり第三次から25年後。その父・言峰璃正は土地勘に優れた適任者であり若輩ながらも第三次聖杯戦争の監督役を努め、その功績を認められてこの教会を任された存在だそうで、若輩っつーと20代かそこら、すると「巡礼中」に綺礼を作ったのが45〜55歳頃。巡礼中にしては結構お盛んだな璃正。

バゼットは2002年に23歳、つまり1979年生まれ。キャリアは8年なので1994年に協会入り。言峰とバゼットが三度共同戦線を張ったのが「六年前」なので1996年、それが封印執行生活が「日常になって一年が経った頃」なので封印執行開始は1995年。第四次後3年経っており「切嗣が一線を退いた後」と一致するかな。なお1997年にはその切嗣が死去。つまりバゼットと言峰が会話したとき、切嗣はまだ生きていた模様。言峰、もはやヨユーである。

ちなみに言峰綺礼は享年35。……カレンの父親説を採択するには随分あぶねー年齢だな。(もちろん良い子のお約束に従い、カレンは18歳以上とすれば最高でも17歳の時の子。ま、善を目指して成した子とは別の、単なる戯れの結果の可能性もあるので不可能ではない)

以上メモ書き。誰か嘘があったらフォームなりBBSなりで教えてください。

字書きの定番戯言

11日夜が本文締切なんですが。糞詰まりのプロットに閃きのブレイクスルー、通称「神降臨」があったのが今週の頭。……ネタがあっても小説に落とす時間が絶望的に足りません。間に合うんだろうか……orz

絵描きな同人さんと異なり、字書きの同人は閃かねばならないネタ、ストーリーの量が圧倒的に多い。シナリオ量で言えば、字書きの4-5p分のネタで、漫画同人は一冊本が出せるぐらいの比率かなぁ。Web上のSSならともかく、それぐらいの「単発ネタ」では短編にすらならないのが字書きの宿命なのである。……あ、それを以って「絵書きの方が楽」というつもりは毛頭ないので念の為。また逆に、日本語なら誰でも書けるから楽じゃん、というのも違うし。魔術と科学のように、ただただ到る道が違うのであります。

もう一つ字書きに難しい点、それはギャグ。特に原作が根っからのギャグで無い限り、ギャグとは基本「崩し」であり、かつ崩した上で原作のキャラを感じてもらえなければ失格なのである。この点、ある意味漫画は「見た目」と最低限の口調を再現していれば、結構どんなギャグ、シチュに放り込んでもある程度原作を読み手に感じてもらえる。ファンタジー物を学園物にしちゃうパロなんかはその最たるものかもしれない。しかし他方、小説書きが伝えられる「原作の匂い」はあくまでキャラの行動の自然さに拠る。毎度キャラの髪型を文字描写するわけにもいかないし:) つまり、その中で「崩し」を入れるのは妙技の部類に属するのだ。少なくとも如星の視点からは、ギャグを書ける文字書きさんは尊敬に値する。

ギャグに限らず、同人の原点は「原作を感じてもらうこと」にあるとするならば、文字書きというのは(原作が小説でなければ)その面に置いては絵描きに比べて猛烈なハンディキャップがあると見てよい。当然だ、それゆえのビジュアルであり、ビジュアルが不要なら原作だってビジュアル無しで成立してしまうはずである。ビジュアルとはそれほどまでに強力な指向性をもった存在なのであり、それを用いて同人活動を行うのはやはり自然な流れである。そしてそれによって到達できる領域も恐ろしく高い。僅か3pのショートや、一枚の絵とさり気無い台詞一つで人を大泣きさせることもできるのだから。

だが。先に少し触れたが、一方で字書きには字書きにしか到達できない領域がある。言霊に寄る描写の細かさ、深さにおいては我々に分があるのだ。その細かさは「説明倒れ」という同人小説の罠にも繋がっているが、それでも「シナリオ」こそは文字書きの領域である(※ここでは同人外の長編漫画を対象としていないことに留意されたし)。シナリオを重ねて重ねて、読み手の心に訴える。文字書き本の成功は「原作を感じさせるシナリオ」が閃くかに掛かっており、この閃きを欠いたままシチュ書きを重ねても、結局は駄本しか出せないのである。

今日の一滴="−−−−" (2005/12/08)

【2005-12-09-金】

燃料、神棚、封印

狂を成さんと欲すれば狂に至らねばならない。

最近「萌え」というキーワードから遠ざかっている。hollowは萌えゲーじゃないし、他にギャルゲなぞ最近とんとプレイしていない。秋葉自体にも滅多に足を向けないし、最近はまったARIAも萌え系というワケでもない。アニメは見ないしドール系は興味はあれど近くに所持者もなく。……萌えを柱の一つとする同人稼業に身を浸すに、果たしてそれでいいのか。理屈を捏ね回さず、記号化されたキャラクターに萌え萌え言うのが正しいあり方ではないのか。ウム、己が一応オタクであることを──最近のトレンドじゃオタクとはコミュニケーション不全者を指す言葉で、正しくは秋葉系と言わねばならんのかもしれんがさておき──再確認せねばならんと思う。枯れたと言えば聞こえは良いが、単なる好奇心の衰えならば致命的ですらある。第一、物書きするにも燃料が必要だと思うのだ。

燃料。

……いやあの。いや単に仕事帰りに週末の気合を入れるため、最新のバゼット本でも仕入れようと虎の穴@秋葉に行こうとしただけなのであるが。ちなみに付け加えておくと、PS2版は一切触ってないし、世に出回ったイラストもほとんど追ってない。キャラ名も知らない。つーかPC版が出ることすら追ってなかったのデスヨ。……なのに気が付いたらこんなモノが机の上に!

人間追い詰められると何か不思議なところに火がつく模様。

とりあえず全力で月曜日まで封印。

戯言2

どう見ても日曜日19時入稿は無理です。本当にありがとうございました。

……まだだ。まだ終わらんよ。

今日の一滴="−−−−" (2005/12/09)


 
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