VERBA VOLANT, SCRIPTA MANENT.
日記を書く習慣が戻ってこない……。
えーと。生きてます。風邪は2ヶ月間で3回引いたら打ち止めになりました(十分酷い)。別に大して忙しいわけでもありません。何かプライベートタイムに何してたかの記憶があやふやなのが一番マズい気はしますが。最近惚れ込んだ小説はローレライです。仮想戦記と見せかけて歴史秘話と見せかけて萌えハードラノベ。後でレビュー書きます。ちまちまRO復活中。転生パッチ後殴りプリの面白みが半減したのでハンタ復活中だったり。ハンタ現役時代には無かった転売商人パゥワァを枯れてたハンタに注いでます。プライベートが消費されてるのはそこか?と思いつつ、そんなにプレイしてる記憶も無いのが不思議。コミティア襲撃したおかげで、冬コミ分とあわせて未読同人誌の山が30cmを越えたのはご愛嬌。でも真面目に泣き笑いできる同人誌のヒット率はコミケの5倍ぐらいありんすね、ティア。まぁ購入絶対量が5倍ぐらい違うんですけどね。本棚のスペースを歯磨きチューブのように搾り出しつつ、最近の私的ブームたる中国緑茶を飲みつける日々。悟空茶荘最高。
日記習慣復活を祈願して、とりあえず。あ、頂いてる感想メールやBBSも反応していきますのでお待ちくださいませ……。
今日の一滴="中国緑茶:羊岩勾青" (2005/02/24)
酒と甘味を合わせるのは、そんなに不思議なことだろうか。
東京で晩飯を食った後、手近なところでお茶がしたくてoazo上の丸の内ホテルに行ってみた。ホテル好きとして一応気になってた場所だけど、今日は疲れてたこともあり、正当なサービス評価などはできそうもない。今日は別のお話である。
とにかく甘い物が食べたくて、真っ先にアップルタルトを注文。男性側だけが速攻で甘味を注文した状況で察してくれたのか(何)、即座にメニューにはなかった「もっとリンゴを多く使った」アップルパイを薦めてくれた辺りは好印象である。ところが、その気分の良さが引き金になり、今度は無性に酒が飲みたくなってしまった(笑)。タルい気分を引き締めるには蒸留酒、とメニューを眺めてみれば、目に止まったのはカルヴァドス。リンゴにリンゴ酒はさぞ旨かろうと、元々頼んであったカプチーノを酒に変えてもらった。
しかし。なかなか気の効いたウェイター氏だったのだけど、だがそれでも聞かれてしまったのだ。「アップルパイの方はそのままでよろしいですか?」と。酒とデザートを合わせる、という発想はまだまだ「普通」ではないのだろう。ま、それでも最近は、例えば流行りのショコラティエなどではワインとチョコレートを合わせて出したりはするようだけど(個人的には、ワインとチョコという甘みも渋みも同系統のモノを合わせるのは至難の技だと思う)。一方チョコに限らず、組み合わせを選べばハードリカーと甘い物の相性は結構良い。チョコ&モルトなんてのは定番だけど、それ以外にもブランデー、上で挙げたカルヴァドス、イタリアンドルチェにはグラッパ等々、特に香り高い蒸留酒とデザートは絶妙のマリアージュを叩き出せるのだ。
が、現実にはそういう組み合わせを提案できる人/店は少ない。まず客として蒸留酒を好む人が限定され、マーケット自体が小さいのかもしれない。またそれ以上に、そんなマリアージュを提案する為には、パティシエとバーテンの双方の知識が必要となってしまう。酒好きのパティシエか、甘味好きのバーテンが必要というわけだ。
この話から更に思い出すのが、Stonefree@横浜のバーテン氏が話してくれたフレッシュチーズと酒の話だ。青カビや白カビ、山羊にウォッシュと、これらのチーズは決してワインの独壇場ではなく、「つまみ」を越えたレベルで各種酒と良く合う。が、氏曰く、やはりよっぽど店をやってる本人がチーズ好きでなければ、なかなか出せるものではないそうだ。フレッシュチーズは客の好き嫌いも激しいし、日持ちのしない為商売には難しい食材でもある。例えばホテルバーなどであれば、同ホテルのリストランテ辺りから融通すれば在庫を気にしなくてすむだろうけど、それでも「蒸留酒とチーズ」の組み合わせを提案できる人材が必要、という点は変わらない。先のStoneの方も、店でお客さんに定着させるには1年以上掛かった苦労を話してくれた。まさに、好きでなければやってられない話だろう。
ちなみにデザートと酒の合わせの世界も、同じStone系列の、今は無きCafe Serieのパティシエさんに垣間見せてもらったのだった。デザートも、チーズも、それを幅広い「酒」と合わせてゆく楽しみ。それを提供できる貴重な存在が身近にいた自分は随分と恵まれた方だったのだと、今改めて実感する次第である。こういうマリアージュに出会える瞬間こそが、酒飲みの幸せの極みの一つなのだから:)
今日の一滴="" (2005/02/25)