VERBA VOLANT, SCRIPTA MANENT.

如星的茶葉暮らし

■ 02月上旬 ■

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酒の一滴は血の一滴。茶の一滴は心の一滴。ネタの一滴は人生の発露。


 

【2006-02-02-木】

インフルエンザ顛末

本日インフルエンザよりようやく復活(o_ _)o

月曜火曜辺りでほとんど解熱し回復しきったと思ってたのだけど、火曜夜に軽く再発熱。なんか胡散臭いのぅと思っていたら、翌水曜朝に強烈な頭痛に見舞われることに。……これはインフルエンザというより、寝伏していて凝り固まった首や背中の筋肉と、折りからの低気圧の合わせ技による、毎度の偏頭痛だったのだと思う。まぁ何にせよ、結局一週間ほとんど何も出来ずに過ぎてしまいましたよ……。

……と、とりあえずコミケ申込書着手しとかねば(笑)。そしてこの週末は思う存分暴れまわろ:)

今日の一滴="−−−−" (2006/02/02)

【2006-02-03-金】

聖ヴァレンティーノに感謝の祈りを

御覧ください、これらは全て貴方からの賜り物です(笑)

去年のバレンタインでも書いたけど、このシーズンは国内あちこちに点在しているショコラティエやパティシエが都内の百貨店辺りに一堂に会してくれるという、チョコ好きにとっては実に効率のよい仕入れの季節である。おまけに最近は普段日本に店を持っていない世界の有名どころまでが顔を出してくれている。もう商業主義だろうと何だろうと、こういう海外の鉄人たちを日本の市場に繋いでくれる、輸入代理店やらイベント屋やらの人々には本当に感謝感謝。

というわけで、去年のイタリアフェアで惚れ込んだ「ルカ・マンノーリ」が再び銀座松屋に来ていると相方より聞きつけ、今日は早速仕事を早めに切り上げてそのバレンタインフェアへ。かなり狭いイベントエリアに出店と女性がひしめいている感じだけど、少ないながらもちらほらと男性の姿を見かける。やはり好きモンはこういう機会を逃さぬモノだし、「単にギフト目的ではなく旨いチョコレートを自分の為に買う」という女性向けの意識自体が広がって、元々趣味には金を掛ける性質の男どもが食い付き易くなった面もあるだろう。

……なーんて話は、その後のオフ会もあって同行した相方の目撃談からの推測。如星はお目当てのマンノーリのみならず、目移り対象てんこ盛りのチョコの海に溺れ狂っており、他の野郎の姿なんぞ一切目に入っていなかったのだ(笑)。相方を荷物持ちにして、ペットボトルの水を片手に試食を繰り返す如星の図。しかし流石は名店の代理人たち、イタリアフェアの時と同じく、こちらが「好事家」と分かるとキチンとマニアックモードに切り替わり、熱意溢れる売込みを掛けてくれるのである。いやー、やっぱ対面販売って最高ですなぁ:)

とりあえずはお目当てのマンノーリで、板チョコは前回惚れ込んだ胡椒を練り込んだFuocoの他、大麦や粟入りのホワイトチョコAria、スモモとワインのMedicea、海塩入りのAcqua、そしてエクアドルカカオ80%のAztecaを確保。またヘーゼルナッツとイチジクのドラジェなんてのも手軽に摘めそうだったので購入。さらに岩塩とオリーブオイル(!)を練り込んだチョコレートペーストなんてのもあり、試食なしだったものの店員さんの「オリーブオイルのコクが」という台詞に降伏して買ってしまった。ここのチョコは香りの捻り方が本当に旨く、正直都内で行列を作ってるショコラティエのモノなんぞ足元にも(げふんげふん)

さて今回の新しい発見は、同じく日本には店を出していないイギリスの「ロココ・チョコレート」。陶磁器の青絵のような、いかにも西欧めいた、しかしチョコレートのパッケージとしては不思議な包みに目を引かれて立ち寄ってみて、まずは主力らしいホワイトチョコのブロックにラズベリーを練り込んだものを摘んでみる。……旨い。いや良くあるファンシーな女の子受けするラズベリーモノかと思ったけど、何よりホワイトチョコ部分が旨い。これはひょっとして、と軽く話を向けてみると、やっぱり出てきました好事家対応(笑)。海塩など今や定番の練りこみ物に限らず、ストレートにカルダモンを粗く入れたホワイト、ローズやオレンジゼラニウムなどの香料入りのダークやミルクなど、質の良いチョコに一捻りだけ香味を加えたシンプルなラインナップを揃えている。どれも手にとった状態で嗅いでも決して香料部分は匂わず、あくまで口の中に入れ、溶かし、喉を通る頃にふわっと香る、そんな上品なモノばかり。甘味を抑えた物も多く、明らかに酒飲みとの相性が良さそうである。……結局ここではソルト、カルダモン、ゼラニウムの板と、先のラズベリーブロックを購入。嬉しい大敗北である。

これで一年間ぐらいはチョコに困らないのではという感じだが、賞味期限は大体半年だったりするのでがんばって消費しよう(笑)。この辺のチョコレートはそれこそモルトや辛目のラム、グラッパ、ブランデーなどととても相性がいい。もう世の中の男性諸君、ヴァレンタインでチョコを貰う話なんぞに一喜一憂する暇があったら、自らチョコレートに惚れ込んでしまえばこれほどの「祭り」はないモンですぞ:) 興味を持たれた諸兄は財布を握り締めて売り場へダッシュ。

ルキウス的旨い物オフ

この日は久しぶりに「ルキウス」面子でのオフ@六本木ひな一。先日自らがアレンジした全然別のオフ会をインフルエンザでキャンセルしてしまった悔しさを晴らすべく、一次会(あの日は零から二次まで企画したのだが)と同じ店への進撃である。……チョコの海で溺れて時計を見るのを忘れ、すっかり遅刻してしまったのだが。すんまそん諸君。

しかし元々あのぶどう師推奨の店だけあって、鶏刺しから串物、水炊きまで絶品の鶏が楽しめた:) 何より、気心知れた仲間との飲み会って今年初じゃなかろうか。差しで呑んだりしたことはあったけど、二人で飲む酒は二人で飲む酒、しかし三人で飲む酒はパーティーと言うではないか(言いません)。今日は8人程と如星好みの人数塩梅、旨い物を本当に旨い旨いと言って食う、その単純だが誰しもが持っているわけではないスキルの持ち主揃い。おまけに病み上がりで久々の娑婆の飯とくれば、これはもう楽しくないわけが無い。普段なら自分で手を回すみんなのオーダーの組み立ても、ぶどうさんがいれば任せてしまって楽々安心(笑)。いやホント、旨い物や趣味に関して気軽でレベルの高い面子って貴重です。みんなありがとう:)

……元々醸造酒に弱い如星、久々の酒にぶどうさん持参の極上日本酒を選択したおかげで、すっかりへろへろになっちまったのはまぁオチってことで。

今日の一滴="−−−−" (2006/02/03)

【2006-02-05-日】

ミュンヘン:欧州世界の映画感

映画「ミュンヘン」観てきましたよ。ムニチですムニチ。ちなみに実に半年振りの劇場入りな気がする。

さておき、何とも重く圧し掛かって来るような映画。如星は実に楽しませて貰ったけど、見渡せば暗殺サスペンスアクションモノを期待して来場したかぽーを端から撃沈して行っていたようである(笑)。実際暗殺モノという意味では主人公たちは設定上半ば素人であり、攻殻機動隊辺りを見慣れた人なら「こいつらもこの先長くないわね」とでも呟きたくなるぐらい。少なくとも、その手のシーン自体を楽しませるというような映画ではないのだ。まぁ如星自身、全体のストーリーやトーンがここまでユダヤに深く関わっている話とは知らずに観に行ったのだけどね。(というか公式ページに情報なさすぎ。)

そう、ユダヤ。この映画を理解するには、いや少なくともこの映画の登場人物たちが持つ心情の機微を理解しようとするならば、ある程度のユダヤ、イスラエル、パレスチナ辺りの知識、またそれだけに留まらず、ヨーロッパという集合体が自らの近代史に対して持っている感情みたいなモノに多少なりとも馴染んでいる必要があるように思う。如星とて知識面では常識以上のものはないのだけど、歴史好きの感覚と、そしてアメリカ時代に経験したユダヤ人社会ってモノが結構作品内に投影でき、理解を助けた面がある。個人的な意見ではあるけど、この作品の圧巻は暗殺シーンでもラストの悪夢でもなく、赤軍ドイツ人と偽った主人公がPLOの小隊リーダーとサシで雑談をするシーンだと思う。パレスチナ問題からドイツ人のユダヤ感情、ヒトラーに至るまで、日本人にとって近代史の教科書とニュースでしか読まない出来事が、文字通り煙草を吸いながらの雑談で流れ出る。しかし、その雑談めいた空気の中で吐き出される言葉の一つ一つが、あまりに重く、あまりに痛々しく、そして実に皮肉である。「アラブ人なら他にも住めるところはあるじゃないか」とユダヤ人が言い、「祖国を持たない悲哀は、おまえらにはわからない」とユダヤ人が言われるという現実、絵に描いた様な復讐の連鎖。淡々とした、幕間のような場面にも関わらず、本当に息が出来ないほどの重みが胸に圧し掛かった一幕だった。それは多分日本人には、特にアメリカと日本を往復してすっかり根無しとなった如星には、本当に理解することなどできないとは分かっているのだが。

さて余談。この作品は地中海世界を点々と移動する。ミュンヘンからイスラエル、ローマ、パリ、アテネ、ベイルート、ロンドン、アムステルダム。それぞれの土地柄や人間が映像に現れていてなかなかに面白い。歌う様なイタリア語はやっぱり美しい(笑)。そんなイタリア語をスラスラと操るアラブ人が食料雑貨屋のおばちゃんと会話するシーンはとても「らしくて」思わずニヤついてしまう。枯れた大地と濃紺の海という東地中海の最奥の画や、フランス人の組織屋の身のこなしとキリスト教徒ぶり。そんな「余技」でも結構楽しめる映画だった点は付記しておこう。まぁ、本題の重さの前には本当に息抜きでしかないのだけど。

今日の一滴="酒:マール(何処のだっけ……)" (2006/02/05)

【2006-02-09-木】

だる

かなりの公私分離型の如星にとって、仕事上のダルさがこれほど私生活に影を投げ落とすのも珍しい。まぁそもそも辺境に島流し状態にあり、実質突然毎日残業が最低2時間近く増えたのと変わらんわけだから、純粋に私的な時間が減ってるという問題が大きいのだろうが。典型的な無趣味仕事人間は「どうせ家に帰ったってテレビ見て寝るだけだろ」と宣ふらしいが、その二つは俺が帰ってから絶対やらんことと極力避けたいことに他ならない:p

だがそれ以上に、仕事に生きがいは求めずとも一応やりがいぐらいは求めている中で、今の仕事が如星の経験の中でも指折りのダルいプロジェクトって要素が凹みの要因としては何よりでかい。……気力が空転するほど疲れることはない。というか小役人にして物事を決められず、書類上の文言を揃えるのが趣味というクソマネージャーなんぞの下に付かされるとは運が無い。というかレア。あのねぇ、貴方の仕事は合議制の調整役でも書類文言の調整でもなく、意志決定と運用なのだよ。まぁいいんですけどね、を連発する時点で無能と知るがいい。

以上愚痴日記終わり。いやほんと時間的拘束以上に、私生活タイムでも出力が上がらなくなるのは勘弁して欲しい……。太く長くが如星のポリシーなだけに(苦笑)

今日の一滴="−−−−" (2006/02/09)


 
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