MACHINA EX DEO
如星的茶葉暮らし

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【2002-10-21-月】

月曜だってのに、ぷく氏の甘い一言につられてLe Zinc@神泉へ。
彼が土曜帰り際に出会った酒が残量僅少で、「飲むならなるべく早めに来てくださいね〜」と言われていたかららしいんだが:) 聞いてみるとその酒は「古いヴェルモット」だそうだが……(苦笑)

相変わらず入り口とは思えぬ擦りガラスと鉄柵をくぐった先にある心地よい空間。
その酒はやはり例の「Cinzano Antico Formula」でした(^^;; 最後の一杯だったので、もちろん彼に譲る。自分は最近少しずつ味を覚えてきたマールに手を出す……が、マールって基本的に高いのねΣ( ̄□ ̄;) この味を覚えるのは大変危険な道のようである。ま、今日はもともと1−2杯しか飲むつもりじゃなかったので、少しぐらい高くてもいいか、とシャンパン系のゴッセのマールをいただく。以前のモエのよりはグラッパっぽい尖りがあるけれど、ぶどうの土臭さが好きならこっちの方が旨いかもね。それでも丸いことには変わらないし。

週の頭らしく、さっぱりとジョン・コリンズを振ってもらって、離脱。

渋谷方向に離脱途中、不意にラーメン屋が視界に入り、無性に「スタンダードなラメーソ」が食いたくなってふらふらと。店の名前も覚えてないんだけど、豚ベースしょうゆ味は呑み後の胃袋に幸せに収まったのでありました。
Summary="−−−−" Physical:-- (2002/10/21)

【2002-10-22-火】

反応フェア開催中(謎)
あるWebサイトがテキストサイトであるのは、
  • 1. 人間によって書かれてWeb上にアップされた文章である。
  • 2. 既にテキストサイトと言われているサイトにリンクしている。また、そのようなサイトからリンクされている。

この2つを同時に満たした時である。
if→itself diaryism 16:38 02/10/20【social context】
文字通りに厳密に解釈すべきでない事を承知で茶々を入れると「ブックマークを兼ねているアンテナページ」や「テキストコンテンツ以外を目当てにリンクしてきているページ」もテキストサイトになってしまいますが:) 以上チャチャでした。

コホン。
一応本題としては、項目2に関しては、所謂「テキストサイト界」にコミットしていなければテキストサイトに非ず、と言われているようで少々もにょる疑問点が。「テキストサイト界」というと、高頻度でサイト間で文中リンクがあったり、作者名で呼び合ったり、リドミに登録していたりするという一風不思議な文化群を持つアレである(外から見た私の印象はそんな感じ)

多分元文で引用されている「芸術」における「芸術界」ほど、対応する「テキストサイトへ/からのリンク」を「社会的背景」と広く呼べないのが詰まる原因かな。テキストサイトを「メインコンテンツが『文章の妙』を以って成立している」とか適当に仮定義すると、別にテキストサイト界にコミットしないでも、そのサイトは「文章の妙」を以って読んでもらえるサイトになり得るし。……いずれ自然にその辺からリンクが張られる、とすれば正しいのかもしれないけど。

「すでにテキストサイトと言われているサイト」のイメージが狭すぎるのか。俺が。
Summary="−−−−" Physical:-- (2002/10/22)

【2002-10-23-水】

ふと思い立って、会社の休憩テラスから、とある友人の生活圏がどっちの方向に見えるのか調べてみた。……いや、ちょっと空き時間ができたんだよ、暇人言うなそこ(w)

ちょうどテラスは建物の角にあるので、まずはその点から友人宅までをPCの地図上で直線を引いてみる。これでまず直線距離が8kmなことがわかる。そしてコンパスなんてものを持ち歩いているわけはないので、その線上の目ぼしいランドマークを記憶し、テラスの窓にそれらランドマークを結ぶ直線を空想上で引いてみる。ふむ、これで(誤差も酷いだろうけど)方角もわかった。

地平線は意外と近くにある、というのは前にhirax.netのコラムを読んでて知っていたので、果たして視野に入っているのか確認してみる。コラムページの計算をそのまんま頂くと、どうやらこの位置から見える地平線は25〜30km先らしい。その中で8kmと言えば随分近いように思える。……しかし、その方角に腕と人差し指をまっすぐ伸ばし、目を凝らしてみよう。ここから4km、つまりちょうど中間点にあるはずの首都高は、俺の視界の中ではちょうど人差し指の第一関節の辺りを通過している。となれば、俺の友人の生活圏はどうがんばっても、俺の視界の中では伸ばした手の先の指のつめの半分ぐらいの幅しかないわけだ。

20階のささやかな高みから見下ろすその数ミリの空間で、数々の名台詞とアホ台詞を生み出し、精力的に活動しているヤツの生活がすっぽり収まってしまうかと思うと、随分と不思議な気分である。と同時に、所詮物理的な距離など「指呼の間」に過ぎないと妙に納得もして、俺は満足して仕事に戻るのであった。

やっぱ暇人だの。
先週分等加筆
ハリポタ最新刊発売、か。
徹夜して買った人がいるだの、各書店が「解禁」に合わせて開店時間を早めただののニュースが飛び込んでくる。押すな押すなの大騒ぎ。

ああ、キモチワルイ。こみ上げる嘔吐感。

自分の趣味に合うか否かの判断を一切せず、白痴の様に書店に突撃してゆく人の流れがこんなにも多いかと思うと、本気でこの国はヤバいんじゃないかと思えてくる。「千尋」の時や「タマちゃん」の時もそうだったけど、ニュースに映る人々の顔が「麻原マンセー」と怪しく踊っていた信者たちの顔に重なってしょーがない。ああ、ハリポタは悪い小説じゃないと思うよ。児童作品読みのみならずとも惹かれるのもわかる(あれをファンタジー小説と言われると少々困ってしまうんだが)。少なくとも内容ナシにマンセー突撃してたセンチよりは何倍もマシだと思う。でも、こんだけの騒ぎにするほどじゃ、ないだろ?

……ま、単に俺が周りが無条件に熱狂すると反比例して冷めてしまう性質だからどうしようもないんだけどな。最近は冷めるを通り越して寒気を感じることが増えたけど。
どうでもいいが「白痴(はくち)」ってMS-IME2000変換できないのな。
辞書レベル検閲なのか、ただのザル漏れか(IMEはホント基本的な単語も漏れていたりするので)。辞書レベル検閲はやめてくれよー。マヂで。
Summary="気だるく過ぎてく" Physical:88 (2002/10/23)

【2002-10-24-木】

寒い。基本的に寒いほうが調子がいいので、この気候は大歓迎。
……だが、これぐらいの気温だと中途半端でもあるんだよねぇ。早くコートを着れる季節になって欲しいモンですな。
呼んだ?(藁)

「前の席が空いたから座っただけで『割り込み』呼ばわりですか? おまけに『隣は聞かなくてよい』とはまた随分幼稚な免罪符ですねぇ。日本語大丈夫ですか? ああ、二人連れなら自分が座れば隣の席もご自分のモノ、というお偉い様でしたか……(可哀想に)。その辺是非詳しくお聞かせ願えませんかね」

如星的標準対応です。
冷静に舌剣振るっちまうタチですからねぇ……最近は滅多に抜かないようにしてますが。そんだけ酷いオバハンには問答無用で発動するでしょうね:p

最近の発動:
こんなんばっかりや……(;´Д`)
Summary="負けるバスには乗らぬが宜しい。" Physical:86 (2002/10/24)

【2002-10-25-金】

金曜が来れば、世界は素晴らしい。
相変わらず細部の神と、そして流線型のモノの煌き(煌きもまた、左右の目がないと捉えられない現象のひとつ)辺りに目を奪われている如星ですおはようございま。

さて、先日の「SS」の話について、ねこぽんさんよりコメントが。

一応フォローしておきますと、ひとつのSSから「原作の雰囲気」、ああ本当に原作の世界にありそうだなぁ、という空気を感じてもらえたら、それはそれで勝ちだと思うのです。しかし作品のSSが「氾濫」してしまっている場合、これは特にシチュSSの多い葉鍵系の宿命でもあるんですが、例え巧くいっていたとしても「どこかでみたシチュ」になる危険もはらんでいます。で、おなかいっぱいになってしまって見飽きてくる罠。
だからこそ、シチュを巧く使って「ストーリー」にしている作品は、良作と呼ばれ読まれているのだと思うのです。シチュ生成よりも一歩「面白いもの」「ユニークなもの」を提供してくれますからね。

また「俺キャラ」は相当酷いものを指しています。
私にとっての基準は「原作経験者が、いかにもそのキャラだなぁ、と感じてくれるレベル」です。具体的には話し方の癖、語尾や一人称に始まり、作品中で登場する台詞をもじって雰囲気を出したり、そして当然キャラの性格に矛盾がこないように配慮する。
……こう書くと基本中の基本、二次創作として当たり前のことじゃないかと思われるかもしれません。が、その当たり前が忘れられている「SS」は結構多いのですよ(苦笑)。自分のシチュやシナリオの展開の為にキャラの性格を変えているモノや、キャラの一人称が間違っている論外さんまで。

またキャラの「俺キャラ化」と、シナリオの「でっち上げ」はまったく異なるモノだと思うのです。キャラで売るゲームの二次創作である以上(ちょっとニガワラ)、キャラの矛盾化は論外。一方でシナリオ・プロットは二次創作の見せ所であり、原典と矛盾しないよう配慮するなり、ifと銘打つなりして、読み手にシナリオから「原典を感じさせる」ことができる。それが二次創作小説の魅力であり、決して二次創作自体が矛盾を抱えている訳ではないと思うのですよ。
御近所定例雑談会。
いつもながら、地元と無関係な場所で知り合った数年来の友人が、歩いていけるご近所に住んでるってのは凄い偶然だのぅ(^^;; 帰宅まで徒歩数分圏内で気楽に晩飯。
Summary="流転運命" Physical:87 (2002/10/25)

【2002-10-26-土】

hit the ceiling. (or say, beat the hell out of the ceiling)
忍耐は美徳かもしれないが、甘受は只の思考停止である。為されるがままにしておくならば、例え怒りを持っていようと唯々諾々と為されているに等しい。奴隷も三日もすれば辞められぬとな。
先週の会に味を占めて、今度は旧TRPG系私的面子でCafe Serieの二階を占拠する;)
当初の目論見通り、気心知れた仲間とゆっくり寛いで閑談するには最高の場所である。もちろん、先週色々尽力してくださった店の方々への御礼も忘れずに。……でもやっぱりこんな店と顔馴染になれるってのは素直に嬉しいもんだねぇ。

革張りのソファーにローマ人の如くもたれ掛かり、近況報告から最近の「身の覚え」まで、語り倒すは実に5時間、バー顔負けの酒にカフェご飯、それからカフェとデザートを共にして。ここ一軒だけで二次会までやってしまったような、堪能しきった気分で幸せにご帰宅。
Summary="一時停止" Physical:90 (2002/10/26)

【2002-10-27-日】

「それは嘘をついてでも守りたいほど、大切な日常だったのだ。」

K女史に誘われて、江戸川方面をふらふらと散策。川縁や木々の合間を散歩するには最適の秋晴れ、願わくば昨日ぐらい涼しければ尚良かったんだがねぇ。……「ネタはふくらはぎから生まれる」の言葉通り、歩き回ると足裏にあるネタのツボでも刺激されるのか、小説雑文ネタがぽつぽつと湧いてくる。物書き同士で歩いていると、相手に湧いたネタも共有できるってのはなかなかに悪くないモンである。

浮かんだネタが消えないうちに(笑)、女史ご推奨のカフェに立ち寄り原稿を練る。僅か2テーブルの席数、英国風の内装は、確かに静かにネタを起こすには快適な場所だのぅ。2ポットとスコーンを消費しながら、女史が紙原稿用紙にペーパー用原稿を起こす様を懐かしみをもって眺める(同人配布用ペーパーもイラストレータで作るようになって久しい)、そんな日曜の午後。

「それはとても晴れた日。忘れること無き真っ赤な夕日。」

冒頭の一文? ナニ、ただ思いついた小説の一文でございますよ(ぉ)
東京でぽこと合流して晩飯@丸ビル。
前回散々な評価を下したこの場所ですが、まぁ東京駅近辺というと一番手近だったので。それに鬱でない気分で眺め、公平な評価を下すに吝かではありませぬよ:)

というわけで下層階のヴェトナムフレンチと称する店へ。
……上層階は高いんだよ(;´Д`) まぁそれに遅い時間から上層階に行くのはのんびりできずもったいないし(只でさえ22時総閉店なのだ──それもどうかと思うけど)。そう思って店前まで行ったが、あいにく前の人でちょうど満席。3-40分掛かるとのことで、早めに用意できたら連絡もらえるよう電話番号を渡して、ビル内散策。先月の最低ホテルカフェを思い出してちょっとニガワラ。

実際、受付の雰囲気からの予想通り、店内の空気は流石のクオリティ。しかもお手軽に日曜祝日オンリーのコースを頼んだのだけど、その値段からは想像できない程美味いのデスよ、これが。おまけにサービングレベルも何処かちょいと良いホテルのダイニングを思わせる行き届きっぷり。ちょっとした受答えやアドオンの皿を頼む時の自然な会話、フロアの人間にビシッと教育が一本通ってる感じなのだ。その余りの心地よさに、素直に勧められるままにソフトシェルクラブを頼んでしまったのはご愛嬌(w)いあ、アペタイザとしちゃ微妙に高かったんだが……

レストランバー併設のおかげか酒の揃えも良く、食後に頼んだ蓮や金木犀のお茶もしっかりとしたのを使っていて、酒飲み、茶飲みとしては好印象。遠慮ないパクチ(シャンツァイ)の使い方もヨシ。うーん、あらゆる意味で予測を良い方向に裏切ってくれますた:) ビル自体はともかく、この店は結構お勧めだな。

……散々持ち上げといて、名前を覚えてない罠。
Summary="あるいは、そんな一日。" Physical:90 (2002/10/27)

【2002-10-28-月】

ポール・マックエルロイ「航空管制官」読了。

航空管制官、しかも管制塔のそれではなく、空域のトラフィックコントロールを預かる連中を題材にした小説。……いやぁ、知られざる裏方とはこういうものか、神経を擦り減らす過密トラフィックを捌く管制室の臨場感がビシビシと伝わってきて、伊達に実際の現場の人間にウケてるだけの事はある。この辺は綿密な資料集めと取材の賜物なんだろうな。

航空無線や管制システム等、それだけで「その手の趣味の人間」には美味しい。一方で、まぁそれだけでは普通の読者がついてこれないだろうとの判断だろうが、ある種いかにもアメリカの安い三文小説風の色恋描写があったりもする。ま、許容範囲だけどね。

飛行機好き(乗る人も、機体マニヤも、軍事マニヤも)には迷わずお勧めの作品。
「バトル・ロワイアル」読了。

如星は「周りが騒ぐと自分は醒める」という因果な性格の持ち主で、映画が騒いでいたときは逆に遠ざけていた「バトロワ」。まぁ同人誌が多いのも知ってて、興味がないでもなかったんだが。……が、最近「原作はやっぱり良い」と勧められ、文庫化されてたこともあって読んでみることに。

結果、これがその通りなかなか侮れない面白さ。剥き出しの心理描写に容赦なく引き込まれて行くし、シーン構築も巧くてテンポを崩さず一気にストーリーを読ませてくれる。ところどころ中学生の一人称を交えてる辺りも臨場感があって面白い。しかしまったく、この程度を「禁書」扱いされても困るのぅ。某賞選考では「こういう話を書く作者が嫌い」と宣ふた選者がいたらしいが、俺はそれを読んだ瞬間にその選者が嫌いになったよ:p

またシャドウラン・マスターとしては、やっぱり「自分だったらどう動く/動けるか」を深く深く悩んでしまったのも事実である;) ゆっくり考えれば名案も湧くだろうが、現実には決して「熟考」を許されない環境下で、戦術を考え、実行に移す──やっぱ素人じゃ限界があるなぁ、等々。いろいろ着想の湧く作品でした。
Summary="で、今日何してたっけ(ぉ)" Physical:92 (2002/10/28)

【2002-10-29-火】

一年前の今日、一本の茜超短編と共に、このサイトを公開しました。

昔別の場所で書いていたWeb日記を見返してみると、25日に君望「あの第一章」をプレイし発狂。翌日には遙エンドで一気に惚れ込み、そして29日にはもうサイト公開。29日どころか、26日以前にはこのサイトを形作る文字は1byteも存在していなかったのに、デスよ……今思い返せば恐ろしいまでの爆発力ですねぇ(((( ;゚Д゚))) 君望という作品が持っていた力の凄まじさを改めて思う次第です。

以来一年、ようやく短編小説も20作品を数えるに至り、先日は10万ヒットを頂戴致しました。
ここまでサイトを続けて来られたのは正に、私の拙い文章を読みに来てくださる皆様のおかげでした。何せこのような形でのサイト公開は初めてだったので、メールで感想を頂いたり、掲示板に書き込んでいただいたり、果てには自サイトでリンクを貼ってご紹介頂いたこと、全てが初めてで、嬉しいものでした。ここに改めて、皆様に御礼申し上げます。

日記をつけ始めてからは日記読者様が増え、実際二次創作だけで勝負してきた訳ではないのですが(苦笑)、この雑文的な日記も読んでくださる方々がいるなんて、ホントありがたいことです。またこのサイトを立ち上げた事で、思いがけず多くの友人、知己を得ることになりました。スノビッシュ趣味を共有するに至ったぶどうさん、物書き師匠にしてインスピを与えてくださるちゃあるさん、創作同志の風木さん。他リンクを頂いたり、イベントでお会いして以来親しくさせていただいている方々、某所の美しき姉さま、一年前には想像できなかった出会いを数多く頂きました。心より感謝いたします。

っと。折角の一周年、何か小説をアップできれば良かったのですが……締め切りまでに一本上げる、というコトが相変わらず苦手で遅筆のワタクシ、結局間に合わせることは出来ませんでした。一応君望で現在一本執筆中ですので、気長にお待ちいただければ幸いです。

さて、というわけで「神慮の機械」二年目に突入です。
今のところ、君望で書きたいことはあらかた書き尽くして来た感があります。……と同時に残念ながら、「次の踊る舞台」が見えていないのも事実です。私にとって君望ほどの爆発力を持った一次作品に巡り合っていないのデスよ。(マブラヴ出ないしね……)
時折「一次作品を!オリジナル」と言ってくださる方もいらっしゃいます。私自身、オリジナル小説は少しずつ手がけて行きたい方向ではありますが、やはり「捧げる対象としての二次創作」は続けていきたいと思うのです。フルスクラッチでのストーリー作りに踏み切れないヘタレ物書きでもあります、から。

サイトの方向性、小説の書き悩み、考えたいことは山ほどあります。
しかし結局一年続けてきた今やはり思うのは、「作り手は常に楽しい」ということ。この思いがある限り、「神慮の機械」は何かを作り続けていくサイトでありたいと思っております。一年間、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

眠気とチョコと物書きの指輪と共に
2002.10.29 維如星 拝

Summary="再出撃も苦にならず。" Physical:90 (2002/10/29)

【2002-10-30-水】

ウィリアム・H・マクニール「世界史」着手。
分厚いハードカバーを遂に電車内で持ち歩いて読むようになりましたが(苦笑)、やっぱかなり面白いスね。コレ。今まで各所各所を断片的に知っていた歴史的知識を、一気に俯瞰させてくれる感じ。

いわゆる単一の時代を扱った歴史書や歴史小説はまさに「細部に神宿る」で、地上からの眺めを楽しませてくれる。一方で、全体の「歴史の流れ」を巧く見せてくれる書籍というのはあまり存在していないので、こういう本がキチンと和訳されて出版され、今でもそれなりに売れているというのは非常に嬉しいコトである。

個人的には是非こういう一冊を高校辺りの歴史教科書にして欲しい。つか、教科書薄すぎ。
長く続けてきたモノを辞める時、当人にそれなりの感慨があるのは当然ではある。
しかしどんな理由があっても、あるいは如何に理由を美化しようと、何かを辞めるというのはただ辞めるという行為に他ならず、周りが辞める本人以上の感慨を持つなんてのは、余程の影響力を有していない限りレアケースでしかないのデスよ。某監督とかね。

ましてや理由のみならず、自分が辞める世界を思い切り持ち上げ、そしてさも王道の追求が為に道を去るかの如く自らを美化しても、その世界の極一部の人間以外から得られるのは最良で苦笑か放置。せいぜい辞める理由の必死の正当化と、己が未練や口惜しさから、道連れに辞める人間が生まれないかという醜い期待程度にしか見られないモンです。

ウェブサイトとかラグナロクオンラインとかな。

「遺訓を残す名将は稀であり、老兵はせめてただ消え行け」。
Summary="ひたすら充電。" Physical:92 (2002/10/30)

【2002-10-31-木】

コピー防止策でCD売り上げは回復するのか?
少々ノスタルジックな気配はあるけれど、なかなか日経にしてはマトモなことを言っておるのぅ。まぁ繰り返された議論だろうけど、個人的にはコピー防止技術大いに結構だが、音楽業界が音質を犠牲にするってコトの意味を真剣に考えていないのは酷い話だ。ま、音質の低下も今の売り方なら特に問題はないという発想でしょう。ワライ。

とにかく笑ってしまうのは、連中が「因果と相関の違い」どころか、統計的相関が何かすら放置した主張を繰り返している点である。「浜崎あゆみw/コピーガード」が「宇多田ヒカルw/outコピーガード」よりも売れたからコピーコントロールCDは有効である、という主張は白痴的であると同時に、音楽屋の音楽に対する認識を明らかにしているね。だってそうでしょう、この主張は「レーベルがマスメディアとブランドイメージで作り上げた音楽は全て等価」であり、その中身なんて売上には無関係だと言い放っているに等しいのだから:p

まぁコピーコントロールCDが全てを解決する魔法の技術デウス・エクス・マキーナらしいので、エイベックスの次期決算に大いに期待しようではありませんか。人の心を打つ音楽マキーナ・エクス・デオなど不要とした方法論の成果、篤と見物させていただくよ。
ミスドのカウンターでベタな漫才(お前の奢りだ、遠慮なく食え、等)やってたら、店員にクリーンヒットしたらしく笑われてしまう罠:) 素直で可愛かったからいいんだけどねん。
Summary="気力低下警報" Physical:90 (2002/10/31)
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