VERBA VOLANT, SCRIPTA MANENT.

如星的茶葉暮らし

■ 01月 ■

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酒の一滴は血の一滴。茶の一滴は心の一滴。ネタの一滴は人生の発露。


 

【2010-01-01-金】

謹賀新年

あけましておめでとうございます。

旧年中は本「神慮の機械」をご愛顧頂き、また各種活動を通じて拙作をお読みいただき、誠にありがとうございました。

多くの人に支えられている自分を痛感した昨年一年間、今年はその皆様に引き続き応えていけるよう、皆様と共に「もっと楽しく」諸事進めていけるよう、微力を尽くして行こうと思います。引き続きのご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

オルタでも同人でも、まだまだやりたい事は無数にありますからね!

(2010/01/01)

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【2010-01-02-土】

冬コミお疲れ様でした&新刊通販開始しました!

改めまして、昨年末冬コミに参加された皆様、お疲れ様でした。また当「神慮の機械」にご来訪いただきました皆様、お寒い中わざわざ西館の外れまで足をお運びいただき、本当にありがとうございました。

おかげさまを持ちまして、今冬新刊・マブラヴオルタ小説集「オルタネイティヴ・ストーリィ2」現地完売を頂戴いたしました! 一時は人生初めて「最後尾札」を作る事態に到るなど、皆様のご愛顧に本当に感謝いたします!

主に午後は如星も自スペースにほぼ常駐し、お越しいただいた皆様と直接お話できたのが何よりの喜びでした。年末のオルタトークライブに来てくださった方も相当数いらしたようで、ぐだぐだトークに心底恐縮すると共に、公式作品、トークライヴ、同人誌という様々な面において、オルタという世界で皆様を楽しませる事が出来ていたのかもしれないと、今後の活動に対する何よりの励みになりました。重ねて、御礼申し上げます。……サインを求められる事が結構多く、正直ビビるわ面映いわ、こんな自分のモノで良いのかと思いつつも、やはり嬉しかったですね!

さて、今回の新刊はメロンブックス様にて委託販売いただけることになりました! メロンブックス様各店舗、並びにオンライン通販でも取り扱いが開始されているようですので(直リンクはこちら)、ご来場いただけなかった皆様、是非こちらをご利用くださいませ。今回も特設ページを作っていただけました。

なお現地で何度かご質問をいただいたのですが、今作は「2」と銘打たれておりますが、前作との直接的続編等はございません。いわゆる短編集となっておりますので、2単体でもまったく問題なくお楽しみいただけます。前作をお持ちで無い方も、安心してお求めください。

また合わせて、「前作『オルタストーリィ1』の再販は無いのか」とのお問い合わせをいただきました。一応今回冬コミでも、メロン各店の委託店頭在庫をかき集めていただき若干数は持ち込んでいたのですが、なにぶん数が少なかったもので、速攻完売となってしまっておりました。再販はかなり厳しい状況で(昨夏のこの辺りをご参照ください)、大変恐縮ですが当面は引続き検討事項とさせてください。

冬コミの詳細レポはまた後日。取り急ぎご連絡までに!

(2010/01/02)

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【2010-01-05-火】

2009年冬コミレポ

日記書きのリハビリも兼ねて昨年末の冬コミレポなど。(当日の作品情報や委託情報先日の日記を参照)

前哨戦

冬コミ初日の29日、ご存知の通り「第1回国際オルタバカ会議」にて司会を務めさせていただき、色々と楽しい時間を過ごさせていただいたのだけど、反動が物凄かった。慣れない壇上での5時間出ずっぱり、その後打ち上げなども普通に出て、帰宅し、寝て、目が覚めたらまったく動けなくなっていた……。

冬コミ2日目も一応好きなジャンルがあるので出撃しようとしてたのだけど、全身の凝りと激しい頭痛で動く事もままならず、あえなく断念。それどころか翌日の本戦・3日目の活動も危ぶまれ、「回復するなら幾ら払ってもいい! もうどうにでもなーれ☆」などと失調した精神でタクシーに転がり込み、10分と離れていない都内温泉「ラクーア」。下手に寝たりしても余計に酷くなる事は経験上わかっていたので、もう温泉の力とマッサージに頼るしかなかったのである……。

通常のマッサージが2時間先まで埋まってたこともあり、すぐ(軽く入浴後)施術可能といわれた&もちろんお高いハワイアン・ロミロミを選択。ファンシーな名前のオイルマッサージなんてヤワい代物かと思ってたら、油で摩擦をなくして肘をゴリゴリ入れると聞いて期待大、しかも「90分オススメ!」の文字列にふらふらとそのまま「OKそれで」と1秒決断。四の五の言ってられない痛みと翌日本戦というタイムリミット。もうどうにでもなーれ☆の金の力で解決である。大人すごい。

……結果、確かにパワフル、確かに楽になった。テルマエ・ロマエを思い出しながら温泉も堪能し、フルーツ牛乳を呷って帰宅。実際翌日は回復していただけでなく、身体の動きがやたらと軽かったしね! ハワイ+ローマ恐るべし。

本戦日

当日は寝過ごす事も無く無事現地入り。例の三角ポップをいそいそと組み立て設営しつつ、今回も緊張しながら直接搬入されている新刊の出来栄えを確認───

今回もいい意味でやらかしてる! やはり最高だ!

もはや伝統となった厚みにネタ系オビ、蒔島御大のカバーも見事に映え。前作が赤黒系だったので今回は青白系と、少々インパクトの面で不安のある作りだったけど、現物を見てみればいやいやまったく問題の無い押し出しに我ながら満足。前作も若干数持ち込み、「オルタネイティヴ・ストーリィ2」 presented by フライドチキンノベルス、満を持しての開場である。

先日の簡易レポでも書いたけど、本当に来る人来る人に「オルタ会議良かったです!」と言われたのが驚きであり、嬉しさであった。オルタを愛してくれている同志が、しかもここまで追いかけて来てくれる人がこんなにもいるんだ、という喜びは、多分二次創作同人の根源的な喜びなんだと思う。“You are NOT alone”、ってね。

ちなみに、自著同人誌にあんなにサインを入れさせていただいたのも初めての経験だった(笑)。なお途中からサインのメッセージ部分を「C.D.D.Q.」の4文字にさせていただいたのだけど、これだけで元ネタわかる人いるだろうか……? 最初の「C.D.」は「チキン・ダイバーズ」、後半は「ブラックホーク・ダウン」にも登場する現実の米軍部隊標語より。分かりづらくて恐縮ですが、ヒント無しで分かった方にニヤリとしてもらえていれば此れ幸い。

それにしても、久々の西館は風がすごかった! 片側をガレリアで塞がれている東館と異なり、二面を外周シャッターに囲まれている西館は、とにかく冷たい風が吹き抜けるのである。防寒装備はかなり充実させていったのでまだ良かったのだけど、例の三角ポールが風に弱い事が判明。表面積が大きい上に紙なので軽いのが仇となり、また敷き布にがっちり固定していても敷き布ごと風に持っていかれる始末。倒れても安全ではあるし、色々と周りに重石を置いて事なきを得たけど、次回以降西館の場合には考えないといけないなー。

午後はほとんど自スペースにいたこともあり、今回執筆いただいた内田さん、DDDさん、Grenadierさんはもちろん、「12cm」のVELLさんなどにも無事お会いできた。ちなみにVELLさんには「プレゼント用」の特別サイン本を提供させていただいたので、いずれ先方であるであろうプレゼント企画にご期待の程を:) また夕刻にはボークスのヤマグチさんにもご来訪いただき恐縮汗顔の限り、近くの戦術機本&A3展示サークルさんなども交えてオルタトークに興じる一幕も。こういう突発的な面白さがあるからこそ、オフラインのイベントってのは辞められない!

宴の始末

そんなこんなで、新刊も無事現地搬入分完売。戦い済んで日が暮れて、今年の冬コミも、そしてオルタ三昧だった今年そのものも、無事終了である。今年は大晦日開催ということで、帰省される方も多く当日の打ち上げは断念。大晦日の地平線近くに浮かんだ巨大な銀盆を眺めつつ(本当にデカい月だった!)、穏やかなムードで三々五々の解散となった。

──無能な店長の下でお手伝いいただいた売り子のお二方、お隣でサポートいただいた有栖山公園の皆様、そして一部行列等でご迷惑をお掛けした周辺オルタサークルの方々、本当にありがとうございました。

オルタ関連の奇縁に始まり、最後まで好縁に尽き、幾度となく人様に助けられた一年。そして物書きとして人生最大級の総力を尽くさせていただいた、2009年はこうして閉幕。色々大変だったけど、それでも心底楽しかったと言い切れる:)

2010年も物書き三昧を尽くしつつ、来夏も楽しい一冊をお届けしつつ、何より皆様を最大限「楽しませる」、そんな維如星でありたいと思う。このサイトを見ていただいている皆様にも、これからも何かとご支援いただければと願いつつ。

とりあえず、これでしばらく(訳注:数日)は原稿とかイベントとか忘れるよ! 待ってろベヨ姐さん!

(2010/01/05)

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【2010-01-26-火】

サロン・デュ・ショコラに行ってきました

毎年定番となりつつある、ヴァレンタインシーズンに先駆けて行われるチョコレートキチガイの宴・新宿伊勢丹「サロン・デュ・ショコラ」、カード会員のツテでプレ開催日に突撃してきました。もちろん平日なので有給を取って

昨今、バレンタインと言えば大手百貨店がフロアを組んで海外ショコラティエを招いてのお祭り騒ぎをやるわけですが、サロン・デュ・ショコラはバレンタインと言うにはまだちと早いし、ラインナップも何処か求道的。プレゼントなんて言い訳すら通じない、ガチのチョコマニアのためのイベントであり、如星の中では同人誌即売会と同列に位置してます。

……開店と同時に行ったわけですが、開幕早々シャッター大手「ベルナシオン」に人が殺到して列を作る様など、何と言うか毎年2回見慣れた代物とまったく変わりありません:) 如星的にも、この日のために組んでいる予算ってコミケクラスですしね!(その結果が右上の戦利品写真。自重ゼロだが後悔はしていない)

さておき、今年も毎度のファブリス・ジロットや我が神グイド・ゴビーノなど定番を買い求めつつ、日本初出展のショコラティエも積極的に回ってお試しを確保してきました。1月末時点で実際に食べているのは「オテル・デュ・キャップ・エデン・ロック」「クリスチャン・カンプリニ」「パスカル・ル・ガック」の3つですが、いずれも確かに驚異的なレベルで嬉しい限り。

例えば南仏のホテルである「エデン・ロック」のショコラはまさにホテルのベッドサイドショコラのようで、フィグなどの素材を尖ったところの無い丸さ、柔らかさで仕上げてます。「クリスチャン・カンプリニ」は香り、特に柑橘系の使い方が特徴的で、カカオの酸味すら一瞬レモンを思わせるモノを使っていたり、オレンジなど影形も見えないのに明らかに「オランジェット」なガナッシュなどが絶妙。「パスカル・ル・ガック」はは「最強の調和型」とでも呼べる代物で、舌や鼻に尖って触るところが一切無い。一瞬平凡では?と勘違いしてしまうけど、直後に別のショコラを食べると一瞬それが雑に感じられるほど(もちろん錯覚なのだが)で、完成度の高さではズバ抜けてます。どれもこれも追加で買いに行こうかと思っていたり。

このイベントの面白いところは、実際にフランス等のショコラティエご本人が来日していること。作り手自身と直接顔を合わせてモノを売り買い出来る喜びは、まさに即売会のそれなのです。芸術家と言うよりは職人の顔をされた方が多く、またそういう方のほとんどがM.O.F.(フランス国家最高職人)の肩書きを持っているなど、何と言うか「文化を担う職人」に対するかの国の誇りとスタンスが見えてくるよう。一番印象的だったのは養蜂家としてショコラを出展していた「レザベイユ」のオーナーご本人。一見単なる好々爺といった風情なのですが、手指の造りが断固として職人のそれ。無骨な掌だけで凄みを感じさせるってのは恐ろしいモンです。

この他ちょっと面白かったのは、バーボンメーカーである「メーカーズマーク」の出展。メーカーズマーク入りやシガー風味のショコラを出しているのですが、その場でバーボンも少量試飲させてくれるのです。基本的にモルトやブランデー系よりパワフルで、よって香りの相性をあまり気にせずチョコに合わせやすいのがバーボンであり、当然如星の愛する酒の一つ。昼間っからバーボンでショコラをやれるとは思ってもいなかったところ、実に嬉しそうに飲んでしまったようで、来場していた日本の代理店の方に加え蒸留所のお兄さん(当然メリケン人)と妙に話が弾んでしまい、その後も方々で試食しては酒を飲みに戻るという幸せな時間を味わえたのでした。我ながらダメ人間過ぎます。

恐らくこれからひと月ほど掛けて戦利品を味わっていくので、個々のショコラレビューについてはまた追々機会があれば。

(2010/01/26)

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