MACHINA EX DEO
如星的茶葉暮らし

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酒の一滴は血の一滴。茶の一杯は心の器。ネタの一つは人生そのもの。

【2004-10-08-金】

【余韻と請求書と文学作品と】

ヴェネツィア日記にばかりかまけてて、普段日記を書かないのも如何なものかと思われたのでこちらも再開。とは言え、ここのところ特筆すべきことはあまりないのだけど。ちなみに1日目にも写真増量。

特筆せぬとは言え、やはりしばらくはヴェネツィアの余韻に浸り、旅の小物や土産の酒などであの日々を思い出すという、実に月並みで幸せなプライベートを送っていることは確かである。それだけヴェネツィアに思い入れが深いということでもあるし、また見聞や経験というのは、そもそもその後同等かそれ以上の時間を掛けて、自分の中に理解吸収していく面があるのだろうし。

──とまぁこんなことを書くのも、今読んでいる水村美苗の自伝的小説、「私小説 from left to right」の影響で、自分のアメリカ生活を思い起こしているからかもしれない。詳しい感想等は読了後に回すけど、ひと頃前の「帰国子女」を扱ったこの話は、やはり他ならぬ「帰国子女」、それも作品内で“marketable”と称された、4〜5年滞米して華やかに日本に帰った女性ではない、どちらかと言うと辛酸を舐めた「帰国」が読むと、共感と称するにはあまりに苦い感情をもたらすのだろう。

これがどんな話なのかは、やはり読了後に。だがアメリカで自分が得たもの、それは決して単なるプラスではなく、どちらかと言えば「苦労は買ってでもしろ」の壮絶版といえるような代物だったけど、それが「何だったのか」を理解するのにすら帰国から1〜2年は掛かり、その吸収に至っては8年経った今でも続いている。

体験の終了は経験の終了を意味しない。そんな台詞を旅行と小説から感じる、自分でも訳のわからないクロスオーバーがここにある。開けたくもない引出しを無理やり探しているような、不安定な気分でいるからかもしれないが。

【引き出しの数を数えて】

今宵は神楽坂茶寮にて久々に気の合う人々と晩飯。

この店、今日のような3人ぐらいで飲みかつ喋るには程よい処だねぇ。飲み屋ほど騒がしくなく、飯も酒もレベルが高く、それでいて高くも無いというか。またこんな場所、ひたすら喋り倒せるような相手以外と来るのも苦痛である。会話の引き出しが多い人間同士の会話は無上の楽しみ──と言うより、引出しの少ない人間との会話が死ぬほど苦痛だと言うだけかもしれないが:)

今日の一滴="−−−−" (2004/10/08)

【2004-10-10-日】

【yet another foreign aperitif】

今日は久々にぷく氏に誘われてフィーユ@目黒へ。イタリアン漬けだったわけだからフレンチは丁度いい:)

例によって日本の食材で旨いモノ作るなぁ、という感じで、その辺はプレチェ@横浜のシェフと結構似てるかも。ただ何故か如星がお邪魔する時は、必ず大き目の団体さんがいて微妙にキッチンが慌しいのはジンクスだろうか(笑)

また今回惚れ込んだのは、ぷく氏にも勧められた食前酒、Ricard。アニス系(アブサンとかペルノーとか)のリキュールの中では、確かに一番香りが甘く、味わいが深いかも。如何にも薬草酒というか、胃を活性化させそうな香りがあって、それでいて旨いのだから素敵。今実は食前酒になる酒が自宅にないので、こいつは例によって何処かで仕入れてしまうかもしれませんなー。

しかしこう、世界中の色んな酒を知ってゆくってプロセスは本当に楽しい。冗談抜きに、世界中の酒を飲むまでは死ねないとか本気で思っちまいますな。……旨いモノを、少しずつ。大酒飲みでは逆に味わえない領域かも、なんてささやかな自負もあったりするのだけどね:)

【ようやく三日目。】

ヴェネツィア日記、まだ三日目書いてます。うーうー。これからようやくビエンナーレネタ

あと雑多写真を含む写真を、少し大きめのサイズ(1024x768)に変更しました。サムネイルは変わらずですが。……こう、自分もgoogle等でイメージ検索していて、あとちょっとサイズが大きければなぁ、なんて思うことが多いので、とりあえずは自分から実践ということで、せめてノートPC壁紙サイズな1024ベースにしてみた次第。

ちなみにこれらの写真の中で「原寸の写真をよこせモルァ」というモノがありましたら、メール等でこっそり個別にお問い合わせくださいませ:)

今日の一滴="−−−−" (2004/10/10)

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