MACHINA EX DEO
如星的茶葉暮らし

【05月上旬】  今日の日記→

←04月下旬
2002. 2003. 2004.01.02.03.04.05.06.07.08.09.10.11.12.
05月中旬→

酒の一滴は血の一滴。茶の一杯は心の器。ネタの一つは人生そのもの。

【2004-05-02-日】

【休日の過ごし方】

ちょっと前にプレチェネッラ@横浜で食った馬肉の旨さが記憶に新しいまま、ふとWebで「桜鍋」の文字を見かけたら、もう堪らなくなってきてしまった(笑)。 というわけで、今回は和風に食らう馬肉、桜鍋を求めて深川は「みの家」へ。どうやら知っている人には定番の店らしいけど、定番店にありがちな嫌な噂をあまり見なかったこと、そして昔ながらの内装と聞いて、純粋におのぼりさん気分で行ってみた:)

伝統店に良店少なしという法則もあって少々不安でもあったけど、結果は大満足。味噌だれでいただくさっぱりとしたすき焼き風の桜鍋はもちろん、馬刺し、堅い脂身の「あぶらさし」など味は抜群。また聞いていたとおりの、衒うでも卑しめるでもない、下町風(らしい……そうと言われれば信じるぐらいな知識しかない)の内装が醸し出す空気は、確かにざわめきの中でツイと酒でも飲みたくなる雰囲気である──ま、今日は昼間だったので、普通におひつの御飯をかっ食らってきたのだけど。

さて、せっかくこの辺りまで来たのだからと、腹ごなしに街並みをそぞろ歩いてみる。途中八幡さんや不動堂などにも足を向け、途中のフリーマーケットで大日本帝国の戦時国債なんて不思議なモノを査収したり。 町中に突然現れる神社、まるで攻殻風に後ろに高速道路を背負ったお不動さん、そして大通りを一歩入ると展開される、鉢植えの並ぶ細い路地裏──造りも眺めもまったく異なれど、その様は何処か如星が愛してやまないヴェネツィアを思い出させる。自分は本質的に、小奇麗な路地や、不意に現れる異質な建築というものが好きなのかもしれない:) またそもそも考えてみれば、東京のこの辺りの眺めは、日本国内をほとんど回った事のない如星にとっては、十分に「異文化」なのだ。元々自然よりも人工物に旅の目的を見出す自分としては、地元でも、当然アメリカでも経験のないこんな街並みがあるだけで、十分小旅行的な気分に浸れるのである。

最後に甘味処で豆かんなどいただいて、幸せに離脱。こういう近場の一日というのも悪くない:)

今日の一滴="紅茶:ヌワラエリア ExtraBOF" (2004/05/02)

【2004-05-03-月】

【春の新入荷】

昨日の帰りに青山ティーファクトリーに寄り、新規入荷のお茶を仕入れ。前回税関で足止めを食っていて、手に入らなかったアレである。もちろん仕入れといっても、まずはのんびりお茶させていただいたのでありますが:)

ヌワラエリア ExtraBOF

程よい渋みと、いい意味での「青臭さ」、ジャスミンティーのような芳香。セイロン界のダージリン風、程度にしか捉えられていないお茶という印象があるけれど、このヌワラエリアはそんなイメージを見事にぶち壊してくれる。ダージリン、特に今頃の春摘みの緑の香りとはまた異なり、香りはあくまで花のよう。そして飲み口には紅茶には珍しい心地よい渋みが通り、喉の奥に到達して初めて、ダージリンにも似た青臭さが立ち昇る。

もう一種類、Extraではなく「Flowery」というのもあるのだけど、ジャスミン風の香りだけなら、こちらの方が上である。ただし、全体的な飲み口を考えると、常飲するならこちらのExtraの方がお勧めかも。

ディンブラ BOF

今年は天候不順で外れが多いらしいディンブラだけど、流石は青山のマスター、非常にいいクオリティのお茶を入れてきてくれている。どっしりとした重みがあり、またいかにも紅茶!という香りと味の中にも、緑茶を思わせるような緑の香り、土臭さがほんのり混じる。相変わらず「普段飲み」に、贅沢なまでに最適の紅茶である。

いやホント、ただただ旨い紅茶が飲みたくなれば、ここに来るのが一番だと実感。定番茶の多くを通販するようになり、またその他紅茶処を開拓してもいるけれど、ここだけは相変わらず、紅茶を味わい、そして仕入れるだけのために足を伸ばしてしまう店なのだ。

今日の一滴="−−−−" (2004/05/03)

【2004-05-04-火】

【ツボ不変の法則】

今日はコミティア68にてお買い物。しかしコミティアって最近唯一行ってるコミケ外即売会かもしれん……。なんというか一般系やONLYに行く気力が出ないという問題ある状況なのだけど(苦笑)、原因は「元ネタやトレンドを追うのが面倒くさい」の一点に尽きる気がする。好奇心に問題ありですな(汗)。……ま、一方で「トレンド」とか考えずにザクザク見て回っていられるコミティアは、やっぱり性に合っているのは確かな模様。

が! よーく考えてみると(いや考えるまでもなく)、実は前回のこみちあで買った本も読み終わってないのでありますよ。購入物の消費に数ヶ月掛けてしまうのも一般系即売会にあまり行かない理由だったりするし(冬コミ本ですら10cmほど残っている有様ですからねぇ)。……ところが、今日買い漁り終えるまでそんなコトはすっかり忘れ去っており、ハタと気が付いたときには後の祭り。強烈なやっちまった感を胸に抱きつつ帰宅してみると、案の定カマしてましたぜ二重買い_| ̄|〇

流行り廃りが早く、一発モノも多い普通のイベントとは違い、ティアに来ているサークルさんはかなり固定化されて同じ本を売っているし、また今ひとつ「サークル名」で覚えない如星の性格も祟って、読み終えてない本の購入の記憶がすっぱりと抜け落ちているのも敗因。当然自分の好みの傾向が変わっているわけでもなく、結果として同じ本に手を伸ばしてしまうのでありますよ……。南無。

ま、ティアの本は総じてオリジナルなので、他人に譲りやすいのが救いといえば救い。……如星のオフ会土産はこうして生産される、というのは秘密ということで。

【久々のオフライン】

オンラインとオフラインの付き合いが同一化してきている今日この頃、久々に非不特定多数で会う「オフ会」なるモノに参加してきました。何度も(オンラインで)話しているけど初対面……というML全盛期以来の懐かしき感覚、実はネットが普及してくると逆に珍しくなってしまうものなのかも。オンで知り合った人にはすぐオフで会ってしまうので「会」と呼んだりはしないし、逆に会いたいと思わない人と「会」を開いたりはしないしねぇ。──ちなみに今回は、如星にとって新規参入のコミュニティだったので「会」なのであります:)

しかし、いやーえがった(笑)。久々に濃厚な人々と熱い会話を交わしてきた気分です。何にしても、表層的な流行廃りを追ってるだけではなく、一家言持っている人たちと喋り倒すのはこの上ない愉悦ですな。今回はボイーズラヴから2ch文化の変遷等、まぁ実に公共の飲み屋で語るなと言わんばかりのマニアックなトピックを扱ったわけですが、商業ブームメイカーやまとめサイトの受け売り程度の、表層的な見方を叩き落すかの如き深さに酔いしれるばかり。生半可に知的レベルが高いことがオタクがオタクたる条件という本来の──昨今「落ちてくる」一方のヲタ層でございますが──定義に従うのならば、これこそがヲタク的愉悦というモノでございましょう。

実際のところ、こういう人たちが集まってくる「場」をオフラインで設けることの大切さを、改めて思い出させてくれた今日のオフ。柚帆さま、感謝。これだけの趣味人を集めてしまうのはけだし人徳と言うべき哉:)

今日の一滴="−−−−" (2004/05/04)

【2004-05-05-水】

【フォローイング・アップ】

今週初頭分等を追記中。でもそろそろ「過去日記追い過ぎジレンマ」にはまりそうなので、見捨てて最近の日記に移行しますか……。

【そういえば】

そういえば、mixi対応を主眼として、RSSなんてものを吐くようにしてみました。こういうモノにはトンと縁がなかったのですが、「mixiのプロフィールページに日記リンクを載せたい!」という欲求が重い如星の腰を上げされたという次第です:) やっぱり何らかの新しい手法を広めるには、こういう「アプリケーション主導」アプリ・ドリブンなやり方が一番だと、改めて身をもって感じた一件でした。

今日の一滴="−−−−" (2004/05/05)

神慮の機械マキーナ・エクス・デオ」へ戻る

▼ご意見・ご批判・恋文等あればこちらまで。なお公開してよい内容でしたら掲示板へどうぞ。
(ハンドル名等で結構です)
(返答を希望される方は必ずご入力ください)
(適当な概要をご入力ください)