MACHINA EX DEO
如星的茶葉暮らし

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酒の一滴は血の一滴。茶の一滴は心の一滴。ネタの一滴は人生の全て。

【2003-11-10-月】

【遅ればせながら】

遅ればせながら、冬コミ当選のご報告を。

コミックマーケット65 3日目東I-29b「神慮の機械」です。よろしくお願いします。

さて……今回の発行物。悩ましい、というのが正直なところです。振り返ってみれば、この半年、新作はゼロ。Web作品に限定すれば、一年以上ゼロ。身も蓋もなく言えば、これが今の如星における君望への熱意の表れなのかもしれません。……が、やっぱり君望以上に好きな作品はないんですよね。アニメも最近は出来がマシになって来てると聞いたので、見てみようかなぁとも思っていたり。未開封のDVDもOPぐらいは見ようか、とか(苦笑)。何より、やはりこのWebサイト「神慮の機械」を作った原動力ですから、最後にキッチリとまとめの本を出したいなぁ、と考えています。

というわけで、今冬の作品予定。前半は、Web短編の改筆再録を予定しています。何作もバラバラに出ていますので、ある程度一つの流れになるよう編集し、また書き込みの甘い部分もキッチリ書き直し。ただの再録にはしないつもりです。また後半は、例によって書き下ろし新作を一本予定しています。前回、前々回のような「王道」ではない可能性は高いのですが、まぁ、どう出るやら。ご期待いただければ幸いです:)

【胃の中に飼うモノは】

酒や茶ならまだしも、食い物にそれなりに金を掛けていると、「金あるねぇ」というツッコミを貰う事がしばしばある。いや旨いモノが好きだから、と言っても、それは万人にとっての「そりゃ旨いモノは好きだわさ」というイメージの中に埋没してしまうらしい。だがちょっと待て。

今ははっきりと自覚してるけど、食い道楽、というぐらいで、これは「道楽」であり「趣味」なのである。それなり以上のサービングをしてくれて、コストパフォーマンスも良い──如星が「手頃で対価格比が良い」というクラスは、結構全開で食って(食前酒呑んで、食後酒呑んで、デザート食って含む)諭吉さん程度で、かつ味に関しては数万クラスと遜色ない、あるいは単に若造たる自分には分からない程度の違いであるクラスの店を指すが──店で飲み食いするのが「好き」なんだからしょーがない。

これは趣味であるから、つまりは秋葉で気絶しているウチにPDAを買っちゃうヒトや、3日休みがあれば旅行に行っちゃうヒトとか、日本の高速じゃ使い切れない程に車をチューンしちゃうヒト、Amazonで1clickを連打してしまう人々と何ら変わりないのである:) 食い道楽だけを金持ちの道楽ででもあるかのように差別しないでくだされ!(w) こっちも他に金を使わない分を回しているのデス! 日々の嗜みでメシに金を掛けちゃうような社会階級に属しているわけではないのであります!

……いや上にあげた例全部が道を踏み外してる、と言われると反論できんのですが(苦笑)。また「他人から見れば『アホか』と言われるぐらいじゃないと趣味じゃない」という大変間違った信念の持ち主である以上、誤解をされるのは本望なのかもしれないけどね。

今日の一滴="酒:SCAPA12年" (2003/11/10)

【2003-11-11-火】

【ターゲット・セット】

「目標、12月03日に確定。最終局面に向けた余力を残しつつ、作戦に邁進セヨコメンス・オペレーション

今日の一滴="紅茶:マリアージュ1854" (2003/11/11)

【2003-11-12-水】

【やっぱ愛……なのか?】

「マリア様がみてる レディ・GO!」読了。

良くできてるなぁ、というのが第一印象。大きな波乱も変動もない(卒業級やレイニーブルーが毎回繰り返されちゃこっちも疲れるし)日々に、ちょいとスパイスを振りかけたかのような、穏やかでありつつ、次の動きへの「溜め」がある、そんな日常を巧く切り取っているなぁ、という感じだ。大イベント(体育祭は日常であってイベントではない)では見られないような、彼女ら登場人物たちの日々の側面の描き方が見事である。

何よりも今回は如星内部では大きな変化が。以前書いた通り、如星は主人公・福沢祐巳が余り好きではなかったのだけど、今回かなり印象が変わりましたね。正確に言えば変わったと言うよりは、「祐巳ちゃんも成長したねぇ」というコトなのでありますが:) うんうん、お父さんは嬉しいぞ。

如星は元々「自分の手の届く範囲でできる事をすることで、結果として周りのためになる」という行動方針が好きなのですよ。ご大層な指導精神も、妙なお節介でもない、地に足のついた「自分ありき」で人を思いやる行動。君望で言うと遙がそれに当たりますね。で、今回の祐巳ちゃんはまさにそんな感じで、不器用ながらも、自分の手の届く範囲で、一つ一つ問題に当たっていく、そんな姿勢が好感を呼んだのでした:)

なお雑感として、相変わらず由乃さんは萌えだのぅ、というのと(それかい)、元黄薔薇様の影が薄い……と言うのがありましたな(苦笑)。元白薔薇様、元紅薔薇様共に、結構インパクトのある再登場をしているだけに、今回はなんとなくバランスを取ろうという作者の意図が見えないでもないのですが、正直、何しに出てきたのか良くわからないまま終わってましたな……次回への伏線かもしれないけど。

今日の一滴="−−−−" (2003/11/12)

【2003-11-13-木】

畜生畜生ファックファックって言いながら読もうぜ】

「ヘルシング」第6巻読了。

感想? アーヒャヒャ━━━━(゜∀゜)━━━━ヒャヒャ!!!! という以外に何があるのかね?:)

……と書くと身も蓋もないので蛇足ながら「感想」を。

いやー、相変わらずの馬鹿っぷり、カッ飛ばし方には磨きすら入り、高笑いせずに読むのが大変でしたな。言うなれば、似非宗教が大好きなヲタによるヲタのための、戦争モノが大好きなウォーモンガーによるウォーモンガーのための、ネタの効いた台詞の好きな救い難き似非ロマンチストのための、ヴァカ一代大暴走マムガである。例によって本作品に資料的価値及び考証などというモノを求めるのは野暮であります。股ぐらがいきり立てばそれでヨシ(笑)

とは言え、相変わらず純然たる名台詞も多いし、響きの良い台詞回しはある種ミュージカル的でもある。今回の「イスカリオテよ」は「少佐の戦争演説」に並ぶ名シーンでありましょう:) モノローグとバックグラウンドの呼応はまさに舞台演出そのものだし……。「ロンドンが見えるか嬢ちゃん」というあのコマも、映像作品と思って見ると非常に映画的。続くセラスと隊長の会話シーンは、コテコテに狙ってるなぁ、と思いつつも、やっぱりグッと来ちまう台詞の連続なのでありますよ。

なお今回のゲーリー・オールドマン(当巻最もイッてる人に与えられる私設賞)は文句なくマクスウェル大司教猊下に差し上げましょう:) いやー、彼も遂に教会軍総司令官、教会の旗手ゴンファロニエレ・デッラ・キエーザですよ! しかも大司教、多分「占領の暁には」というヤツでブリタニア大司教なのでしょうなぁ。そのブッ飛んだ瞳で法王の三重冠を描いた戦闘ヘリを駆るお姿に惚れそうですよ旦那。

ますますもって次が楽しみな一冊でした。次巻はコレより更にブチ切れててくれるんでしょうな?

今日の一滴="−−−−" (2003/11/13)

【2003-11-15-土】

【ぬるぽ】

急速に全てのやる気が失せつつあります……。原因は不明……。

もとい、違う。やる気は失せてない。落ち込んでもいない。どうやら「キーボードに向かって日本語の文章を作る」ことに拒絶反応が出てる模様。日記も書けない。某掲示板に投稿しようと何か文章を考える事すら拒否される。当然原稿も進まない。──と言うより、原稿書かなきゃとゆー心理的圧力の反作用か?

……という日記を書くので精一杯。やばいなー。やばい事をメタ視できるぐらいの気力はあるのが救いではあるけど、一方で思い込めば思い込むほど何も書けなくなるぜ旦那、というメタ視なんてできない方がいいとも思う。うーん、こんな時に限って……。

【今週の日記】

今週は本当は日記に書きたい事が山ほどあるのに、ネタもあるのに、それを日本語レベルに落とそうとする気力が一向に湧いてこない。別に辛い事が合ったワケでも落ち込んでるワケでもないのに。某店で楽しいこともあったのに。読了小説/漫画のレビューもしたいのに。

……というわけでメモぐらいはしてあるので、後日更新予定、としておきます。

しかしまぁ、告解めいた日本語なら打てるのだな(苦笑)。リハビリも兼ねてる、としておこう。

今日の一滴="−−−−" (2003/11/15)

【2003-11-16-日】

【対処療法→追記】

昨日書いた「日本語書けない症」に対抗すべく、今日はなーんも考えないで甘い物食って、なーんも考えずメイトリクスをもう一度見てくるコトにしました:)

結果、まぁリハビリ的に日記を追記始めました。よろしくです。

【スウィーツ・オヴ・ヤポン】

「TORAYA CAFE」に行ってきました。あずきラヴな人です故、前々から行ってみたかったのデスよ。

やたらと列ができる前に入店できたので楽でした。出る頃には長蛇の列が……うーん、凄いなと思う反面、30席のみの店に客を集中させるってのは、「街造り」としてはどーなのよ、と思わないでもない。六本木ヒルズはやはりそれなりに気合の入った名店が多い(らしい)のだけど、如星の周りでも「観光客の山に圧倒されて入店する気をなくす」という人は多い。雰囲気、空気造りというのは難しいねぇ。

さておき、着席。実際の味の方は、流石は「とらや」と言うべきクオリティ。葛と豆乳のあわせ技は舌触りも喉越しも逸品。なめらか、という食感は和の甘味ならではかもしれない。あと特筆すべきは煎茶。渋みの強いタイプと香りの立つタイプの2種類が用意されていたのだけど、どちらも「久々に飲んだ真面目な緑茶」といった感じ。和で甘味を楽しむと大抵「抹茶」に行ってしまう傾向があっただけに、この配慮はかなり嬉しい。とにかく甘い物好きには感激のレベルで、思わず季節物「栗と豆乳の葛汁粉」など追加してしまったり:)

とまぁ味に関しては手放しで誉めてしまったけど、さて「カフェ」として見てみると、随所に「あと一歩」の感が否めない。淡い木目とシルバーの軽い内装は悪くないのだけど、オープンキッチン風になっているレジとキッチン口の奥に、色っぽくない板書等がモロ見え。見られることを全然考えていない。あずき色の引き戸のトイレは面白いけれど、ハンドソープに業務用のがゴトン!と置いてあるのには興醒めしてしまう(気の利いたトイレは良い店の条件)。店員のサービングレベルも立地を考えれば普通に過ぎるし、緑茶はお湯をその都度持ってきてもらうタイプなのだけど、空いた頃合を見計らうという基本スキルが未熟でもどかしい。器も茶托に至るまで小技を利かせていて悪くないだけに、こういう点は目立ってしょーがないのだ。残念。

ま、甘い物だけのために行く価値は文句なくあるし、俺が煩いだけというツッコミも:)

今日の一滴="−−−−" (2003/11/16)

【2003-11-17-月】

【行動の地平】

くそぅ。ちょろっと書けても、また直に糞詰まり状態である。

如星が文章をコインせずに何をするんだか……。読まれることを意識しすぎかな、最近。

純粋に、ここんとこ帰ってきてやる事やってると日記を書く精神力が残っておらず、かつ最近の仕事の忙しさが「おさぼり企業戦士」から日記を書く時間を奪っている、という二つの事実が影響してるんだろうとは思うけどなー。

後日思う存分追記できていたら幸せなんだが。

【fixing a drink】

久々に「飲み会」なるモノに参列。

「誰とでも出来る話なら、俺とするな」的発想で生きている如星にしちゃ珍しいなぁ、と我ながら思いつつもヒョイヒョイと身軽に出撃。日頃、酒を飲むなら旨いのをキチンとやる方が好きだし、じっくり語るならサシに極力近い少人数がヨイ。なもんで、大抵の飲み会は、誰かちょいと捕まえて喋りたい相手が参加して無いとほぼ断ってしまうのだけどねぇ。

──つまりは「誰かちょいと喋りたい相手がいて」「少人数」だったから行った訳なのですが:)

文章生成力が無いので簡潔にまとめると、おう、楽しかったぜよ。(短すぎ)

ともあれ、人生楽在相知心じんせいのたのしきは あいしるこころにあり。新しい他人の、新しい面を知ること以上の楽しみは、まぁ世の中にはそうそう見当たらないモノである。例えそれが表面を引っ掻いた程度であっても、あるいは最近知り合い始めた人々の、たかだか二、三層の趣味面を見ただけであっても、「誰とでも出来る」水で薄めたような定型プロトコルに填まり込んだような会話を排除できてさえいれば、「他者」という人間、「人の間」に生きるが故の最高の楽しみに、いとも容易く繋がってしまうのでありますよ。

呑みの後にはキチンと馬鹿をやって、気持ちよく帰還。週の頭から、幸せなる哉、人生。

今日の一滴="−−−−" (2003/11/17)

【2003-11-20-木】

【インストラクト・インスペクター】

前線の兵卒としての日々を送っていた如星ですが、ひょんな事から(突発的トラブルにより)兵士五人を一ヶ月だけ率いて戦線につく事になってしまいました。なんとまぁ突然小隊長ですよ、実績が認められて嬉しいねぇ……などと喜ぶ神経は当然持ち合わせていないわけで。おまけに半個艦隊を率いてイゼルローンを攻略させられたヤン・ウェンリーの気分が1/1000だけ分かった気分です──先月研修を終えたばかりの新兵を自分の手で今週一週間で鍛え上げ、来週からの実戦に彼らを率いて投入せよとのお達しなのデスから。かのヤンやダンテ隊長の故事(未来だけど)に倣うならば、

「新兵を率いてあのトラブルイゼルローンに対処せよと?」

「だから五人もつけたではないか、書類仕事を引き受ける隊長ふくかんもつけてやろう」

という心温まる会話があったはずでありますが、さてさて。……ま、実際に例によって「No.2」的ポジションに落ち着き、総取りまとめ(と言う名の雑用係)たるリーダーは他人に任せ、彼を支えつつ技術面でリードする副官になれたのが救いですけどね:)

というわけで、来週からの監修者たるべく、今週は卵のカラをケツにつけた新兵に自分の全精力を注いで鉛弾の教育を施しているところであります。ペイパー・ワークに埋もれそうになる隊長を叱咤激励しつつ、柄にもない教育者的任務をこなし、おまけに来週からの補給線の確保まで、まったくフレデリカとアッテンボローとキャゼルヌがまとめて欲しいところ。ま、何せ自分の背中クリスマス休暇が掛かっておれば必死にもなりますて、ねぇ。

って原稿!原稿いつ書くんだよ俺!_| ̄|〇

今日の一滴="紅茶:正山小種ラプサンスーチョン" (2003/11/20)

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