MACHINA EX DEO
如星的茶葉暮らし

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The most precious element of this world is "neta". Amen.

【2003-06-01-日】

【ヤン・ウェンリーの命日】

表題に特に意味はありません:) 今年もまた6月になってしまったなぁ、と確認しているだけですから。ま、とりあえず「n月病」n++しておきますか。精神状況自体は向上しているのでいいんですけどねん。

まぁここ最近は月日の経つのが早すぎて困ります。30代へのカウントダウンまっしぐら(あと数年あるんすが)といった風情で、自分の趣味生活一般に対して若干焦りを覚えていると言えなくもありません(仕事? いや別にどーでも(w)。サヴォナローラのような焦りを覚えず、アレッサンドロ6世が言ったように「犬のように生きていく」のはなかなかに難しいモンです。今の人生(フェイズ)にいつ終わりが来てもいいように、だが焦って何かを達成しようとするのではなく、終わりのことなど考えず、着実に一歩ずつ進めていく。歩いてきた道さえ確かならば、不意の終わりが来ても悔いることはないのだから。

とはいえ、やりたいことをやれる時間が短くなってきているのは確か。今この手に残る時間を、無為に使うような真似だけはすまい。その為にはROを辞めるのが一番な気もするが……。 ま、とりあえずは「モノを書く」という歩みを、ゆっくりとでも毎日続けていこう。

Summary="−−−−" Physical:-- (2003/06/01)

【2003-06-02-月】

【世界の中心】

自分は「インターネット個人ページの常識」なるものにトンと疎いらしい。世の中「Web日記での議論」等々喧しいのだけど、そういや「テキストサイト界」なんてモノは大霊界と同じぐらい知らないし、Web日記が文化を成している等とは露知らず、Weblogに至っては聞いた事もないという風情だ。この世界に対する情報のアンテナ作りをサボりまくっている証でありますな。新しいものに興味を示さないのは老化現象に等しいのでちょっと反省。

と、まぁそれらの世界が織り成す楽しさを決して否定はしない。いやそれだけの人々が好き好んで関わっているのだから、むしろ凄く楽しいのでありましょう。が、とりあえず今のところ、自分が目的としているウェブ書きにおいて、それらを特に知らずとも自分の道は満たせてしまうのでありますよ。「書き物を残すこと」「後に自分が読んで思い起こせる文章を書くこと」が第一優先ですからねぇ。先に挙げたような世界も決して理解不能な彼方にあるわけじゃないので、もし自分の目的に本当に有益なんだったら、ほっといても自然に僕の中に取り込まれているでしょう。

ともあれ、よく「読み手にとってツールや手法はどうでも良い」という話は聞くけど、同じコトは書き手にも当てはまるんじゃないか、と思う今日この頃。別に「どの世界に属し」「どこに分類されるモノを書き」という点が万人にとって重要であるわけじゃないでしょう。Webでモノを書いている多くの人にとって、自分がどんなツールでどんな分類の書き物をするか、という点は、その人自身の目的とはあまり関係ないケースも充分多いんじゃないですかな。

ましてや自分の住むエリアが世界の中心であるとゆー天動説が如き論調で煽るのは愚行の極み。幸いにして、どの世界でもそんな低俗な煽りをかますのは本質じゃない連中なので放置でいいんだけどね:)

【そういえば】

このサイトはグッド・アンド・オールド・ファッションドに静的HTMLのみで構成されております。言うまでも無いと思うけど念のため。アクセスログ解析すら面倒でやってません(別に私の目的には不要だからです:)

あといつまで経っても、「自分の手元に常に完璧な日記のソフトコピーが欲しい」という気持ちを殺しきれないのも大きいでしょうね。エディタのユーザビリティがないとモノを書く気が失せるので、HTMLのフォームで書くようなのは論外として、PHP化等は一時期本気で考慮はしたんだけど……結局手元で書く手法を自前で確立しちまってた為に採用には至らず。もう10年近くこーやって来てしまうと、なかなか他には移れませんのぅ。

あ、このアンカーや連番等、トップページとの連動はもちろんスクリプトであって手書きじゃないですよ:)

Summary="−−−−" Physical:-- (2003/06/02)

【2003-06-03-火】

【ご報告〜】

「神慮の機械」、無事夏コミ通りました。西「お」17aです。

……ん、17? …………お誕生日席!?( Д ) ゜ ゜

ピコ手でもちょくちょく配置されるとは聞いてますが、なんという巡り合わせでしょうねぇ。ピコ手で文字書きという二重苦を背負っているんですが、どう出ることやら。ま、これを一つ起爆剤にして、キリキリ書き上げることにしましょう:) オルタナティブネタで一冊、君望総集巻を一冊仕上げられれば最高なんすけどね。

にしても……マブラヴは「本家が出すらしいオルタナティブ」が心理的足枷になってますねぇ。作品自体、君望の時ほど読み返す意欲に結びつかないのも問題。結局小説の二次創作なんてのは、読み込みの深さで勝負するしかないですからねぇ(凡百のシチュモノならそれこそウェブSSで十分)。最近上がってきている気力をここに結び付けられるか。……気力が必要ってのも十分問題アリだとは思いますが。

逆に君望の方は、「書き尽くした」と言いつつも、ちょっと考えればネタは結構ぽこぽこと浮かんでくるんですよ。作品のトーン上テーマを重くするも軽くするも自由だし、また繰り返し読み、書いたことで、既に各キャラクター達が私の中で根付いているのも大きいっすな。この一点を見ても、やはりマブラヴは君望に及ばなかったと言えるのかもしれませぬ。

さていずれにせよ、締切、裏の締切、最後の締切を調べとかなくては……(w)

【何気なく】

今日妙に気に入ってしまったフレーズ。

芸術家は××××が多いと言いますが
素晴らしい作品を作る代償として
頭のネジを消費するのだ、と
思いました

淺木柚乃さん@Kirschkrone

良くある台詞っちゃ良くある台詞だけど、この方がこの場所でこのイラストと共に言うと、なんか妙にハマって聴こえてしまうのである。にしても、良いお絵描き様方の中には、結構同時に言霊遣いって人が多くて(文才にすら欠ける俺なんぞ)嫌になっちまう:)

Summary="−−−−" Physical:-- (2003/06/03)

【2003-06-04-水】

【他にはまったかもしれない人の為に】

先日自宅PCの基幹系を入れ替えて以来、Win2000の「休止状態」が使えなくて困っていた。休止状態には落ちるが、復帰時にGUI画面にまで上がらない、という症状。自宅ではデスクトップでも休止状態を多用している如星としては非常に困ってしまった。マシンが速く上がるという利点の他に、このPCを目覚まし代わり(m3uもセットできずメールも天気予報も取り込まない目覚まし時計なんてイラネ(w)に使っている都合上、所定の時刻にPCが自動起動する為には完全電源オフではダメなのである。かといってつけっ放しじゃうるさくて敵わんし。

というわけで日常的かつ致命的な問題だったのだけど、原因がサッパリつかめない。特定の機器を疑って抜き差しするも解決ならず、OSの上書き再インストールぐらいはやったのだが効果なく……。と、ようやくOS自体の問題を検討し始め、MSの技術情報探ったら出てきやがりましたよ。OSがXPだったりと微妙にずれてるので、実際にはこっちも絡むのかもしれんが……症状は前者のものと、謎な状態である。

原因に対するとりあえずの結論:
悪いのはMSのUSBキーボード。実際にはキーボード自体はPS/2で運用し、キーボード内蔵のUSBハブのためにUSBを差してただけなので、これは抜いて解決する問題。しかし、上記情報ではキーボードだけだが、現実にはMSの光学マウスでもバッチリ問題が発生することが判明……。
MS提示のとりあえずの対処:
USB2.0を使うな。1.1互換で動かせ。

……本気で? 折角2.0対応マザーに乗り換えたばかりだというのに、その機能を捨てろと……? 現状2.0機器を使ってないのと、休止状態使用の回復が急務な点に鑑み、泣く泣くその対応を取ったけど……1mmも釈然としないぞ、ううむ。大体この技術(バグ)情報って、現在対応中/将来対応予定のモノはその旨記述があるんだけど、無いってことはこのまま放置なんかね……。

Summary="−−−−" Physical:-- (2003/06/04)

【2003-06-06-金】

【out of memory】

「何故早く大人になりたいと考えていたか」(if→itself 22:58 2003/06/05【Let me free】)という文章を読んでいて、ふと自分がとにかく大人になりたくなかったことを思い出した。

ただし、子供自身が「子供であることの価値」を十分に理解しているわけはない(今時の子供は違うのかもしれないけど)。だから私の心理は、ある種ポジディブでピーターパン的な「いつまでも子供でいたい」ではなく、ネガティブな「大人になりたくない」であった。大人になることにひたすら恐怖を感じていたのだ。

私の親は、良くも悪くも、そして今では激しく感謝してるのだが、「自己責任」や「自律」という言葉を重視して私を育ててきた。「責任が高まるにつれて権利=自由が手に入る」という点は小さい頃から叩き込まれたし、「大学までは出してやる、その先は自分の責任で自分で考えろ」と小学生の頃から(笑い話の中ながらも)言われて育ったのだ。つまり、「子供」の先には責任を有する「大人」があるという認識を早い頃から持たされていた訳だ。

しかし、当時の私はとにかくそんな自信は無かった。自分は「社会」では生きていけない。何故かは分からないけれど、自分は「普通の子」のように周りに溶け込めない。いわゆる典型的な虐められっ子で、負の連鎖を断ち切れずにもがいていた。自分が社会不適合者であることは自覚しており、他の誰でもない、自分の責任において対人関係を構築せねばならない「社会」で生きて行ける訳がないと思っていたのだった。

小学校時代唯一の支えだった努力知らずの成績も、単に読書好きに支えられていただけであり、読み倒すだけでは通じなくなってきた中学に入った途端に成績は急落した。そして「努力」という「能力」は訓練の積み重ね無しでは得られないモノであり、努力の欠落した私は支えを取り戻すこともできぬまま、部活面でも体育系の人間関係になど(実は文化系ではあったんだが)付いていけるはずも無く逃げ出し、最終的には廃仲間とゲームの世界に逃避しきっていた。救い難い事に、少しは回っていた頭は確実に落伍してゆく自分自身の未来を認識しており、ますます持って大人になることへの絶望感を抱いていたのだった。

……まぁ我ながら書いてきて、見事なまでの被害妄想落伍人生であるな(苦笑)

だが苦笑いするまでも無く、そのまま順当にヒキオタの道を歩んでくれればいいけれど、恐らくその前に何処かで道を踏み外していたであろう。妄想的逆ギレの方向に踏み外すか、ホームの端から踏み外すかまでは分からないけれど。

ちなみにこの話にオチはない。ifの結末は上に書いたようなモノで終わるはずだった。私の人生が転換したのは、単に私が父親の赴任に伴ってアメリカに引っ越す羽目になったからだけである。如星が自分を「運に支えられた人生」と呼ぶ所以である。──もっとも、アメリカに渡ってからは「努力」という言葉の意味を、文字通り地獄の底で味わう羽目となった。転機自体は他力でも、それを生き抜いた自分はまぁ少し誉めてやっても良いな:)

ふと気がついたときには「大人」という概念は私の中から消え去っており、かつての親の意図通りというか、「手前のケツは手前で拭く」を自然のポリシーとした状態で、20歳のラインは意識もせずに通り抜けた。マァ、世の中そんなモンかもしれませんな。

【オチ】

どうでもいいが、「いじめられっこ」を「虐められっ娘」と訳す俺のIMEスラバシイ。

Summary="−−−−" Physical:-- (2003/06/06)

【2003-06-07-土】

【時間の約束。】

約束した時間に遅れる、いわゆる「遅刻」ってのが論外なことは言うまでもない。基本的に「呼んだ側は10分前、呼ばれた側は5分前」の精神で時間管理ぐらいしてほしいモノである。私事なら怒る程度だが、公事であればそんな相手とは絶対ビジネスはしたくないね:p

……が、まぁそれでも不慮の事態や寝過ごしで遅刻しちまうのはままある話。やっちまったモンはしょうがない、後は全力で急ぐのみ……だがちょっと待て。これだけ携帯が普及したご時世である、遅刻しそうなら電話かメールの一本でも是非打ってほしいモノだ。

そもそも遅刻が何故まずいか。それは相手が自分のために割いてくれた時間を無駄にする行為だからである。だがせめて「20分遅れる」という事さえ分かっていれば、その20分は遅刻者からある程度は返してもらえるワケだ。寄り忘れたATMに行ってくるなり、スタバで一杯飲みながら待つことにするなり、少なくとも「いつ来るかも分からない相手を待つ」という無意味な時間を強制されるよりは何百倍もマシである。

あとありがちな罠として、遅刻後の到着予想時刻E.T.A.を伝えるのに、少しでも悪感情を和らげようと5分10分鯖を読むってのがある。やめた方がいい。到着時刻が電車乗継ぎ等で微妙なら、希望的観測ではなく、その正反対+5分ぐらいを申告しておいた方がよっぽど良い。何故なら、待つ側からすれば、多少到着が早くなろうとも既に遅刻されてるって事実に変わりはないのである。ここで申告タイムから更に数分でも遅刻すれば、「2度遅刻した」という倍の悪感情しか待つ側には残らない。それよりも、せめて二度目の申告よりは数分早く着いた、とする方が遅刻された側の印象はだいぶマシになるだろう。

たとえプライベートであっても、「相手の時間をもらっている」という発想を忘れなければ、自ずと採るべき対応策は見えてくると思う。逆にそれを思ってくれない人であれば、まぁ所詮その程度の人という認識でしか付き合えはしない。……こんな基本的なことわざわざ書くまでもないとも思ったんだけど、特に上記の「罠」は犯しがちなミスなのでとりあえずメモ。

Summary="−−−−" Physical:-- (2003/06/07)

【2003-06-08-日】

【the End Point of the Rabbit Hole】

見てきましたよ、Matrix Reloaded

いや〜、思ってたよりやるではないですか。いわゆる「ヒット作の2代目」なんで色々不安はありましたが、なかなかのエンターテイメントに仕上がってた、というのが正直な感想っすね。

前作にしても、そして今作は更に、「アクションだけで十分おなかいっぱいになれる」という珍しい特性を持った映画ですな。普通アクションだけの連続で、というとロクでもない映画に堕していくのだけど、言ってみれば「バカも極めれば芸になる」。ただ見ていて心地よく高笑いできるレベルに到達していれば、それだけでも十分面白いというよい証左じゃないでしょうか。ストーリーが一部分かりにくいとか、この映画にとってはそーゆーことはどうでもいいのです、多分。一部には「所詮実写じゃなくCGワークだし」とも言われているようだけど、俺からしてみればそのシーンがCG使われていようが実写ONLYだろうが、そのシーンが萌えか否か、の一点にしか興味はない。どんな撮影であろうと、迫力と爽快感を感じられるという点が重要なのです。「アクションシーンだけの連続でツマラン」というのは、とどのつまりレベル(個々のシーンの爽快感)の問題であって、手法(アクションばっか)の問題ではないわけですよ。

#余談かつ知られた話ではあるが、実際には例えばフリーウェイ・チェイスのシーン等、随所が「CGワークの安全な撮影」からは程遠いリアルスタントで撮られている、というのも事実である。要するに「CGだから」という枕詞を使った批判は、おまえマトリックスを批判してみたいだけちゃうんかと(略)

ま、ストーリーは前作よりは良くも悪くも若干捻ってあるけど、先が読めないという面白さは惹起するものの、説明文が多かったり、いかにも「三部作の二作目」といった風情で話が終わってしまったりと、プラスマイナスゼロ程度。この先「人間が電池」以上の意味が提示されるのであれば\、SF好きとしても気になるところなんだけど、どうなることか。また全体の構成を眺めると、前半のザイオンシーンは冗長。何が言いたいのかも微妙だし……。ザイオン構造物自体は結構見応えあったけどね。

あとマトリックスの特徴として、画だけをリフレインさせて観客をニヤリとさせる、ってのがあると思う。前回のホテル看板カットなんかもそうだし、今回も1とまたがった映像伏線(というのとはまた違うな…)が何箇所かあって、\意図通りと分かっていてもニヤリとしちまいました。負けだ(w)

ともあれ、最初に書いた映像特性の都合上、やっぱり家庭のテレビで見る作品ではないね。絶対に劇場をお勧めする。また如星の最終的な結論として、スミスは萌えだ、と克明に認識されました。スミスたんの為だけにも、とりあえず見れ(StarWarsIIのヨーダんときにも似たようなことを言ってたな俺……)

Summary="−−−−" Physical:-- (2003/06/08)

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