MACHINA EX DEO
如星的茶葉暮らし

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The most precious element of this world is "neta". Amen.

【2003-03-01-土】

【世の中に 寝るほど楽は なかりけり】

氷雨の降る中、暖かい自宅に篭って諸事雑用処理。……といっても雑務ではなく、単に家でなきゃ出来ない趣味方面の要件が多かったりするのデスがね;)

マブラヴをインストールしようとしたら、ウチのDVDドライブがメディアをまったく認識してくれない罠に陥る。ま、以前からコイツは特定のDVD-Videoを読み込んでくれなかったり、CD-Rを読めなかったりと散々だったので、一応既に換装用DVDドライブは購入済みなのである。時間と気力がなくて付け替えていなかっただけで、これ幸いとばかりにマシンの蓋を開けてドライブ交換。ついでに中の埃など掃除しつつ、かくてのんべんだらりと休日の昼は過ぎてゆくのでありました。

【読み物】

平野耕太「ヘルシング」(5)

思わず天を仰いで高笑い。相変わらず無茶苦茶やってる漫画ですが、そこが(・∀・)イイ!のですな。特にSR-71“BlackBird”が、あんな笑える手段で登場するとは、そのシーンで思わず天を仰いで高笑い。ぐひゃひゃひゃひゃ。あと前巻から比べて、妙にインテグラ卿が一皮剥けているのが印象的でしたね。ラブです。

森薫「エマ」(2)
森薫「シャーリー」

まずは「エマ」の方から。いやいやどうして、この方ストーリーテリングも結構巧いじゃないですか。時代背景の描写でツボを突いてるのは前巻からの基本としても、それを巧く話の流れに織り込んでいる辺りもいいですし、あの大きなシーン転換を最小限の台詞と大胆なページ構成で描いてしまう力量は本物かも。凡百のメイドモノかよ、と思ってはいけませんぞ。

そのストーリーテリングに鑑みるに、この方は短編だと「シチュ」を描いて終わってしまう傾向にあるのかも……短編集である「シャーリー」を読むとそう思えてくる。一見物静かな情景をくりぬいただけのようなシーンを重ねてシナリオにしているので、短編だとただの「シーン」で終わってしまう、ということだ。それで「シャーリー」がつまらないというのではないけれど、「エマ」を読んでしまうと少々もったいない、と思ってしまうのである。ま、初期作品だからというのは割り引いて考えにゃいかんのだろうけどね。

Summary="スクリーン。" Physical:89 (2003/03/01)

【2003-03-02-日】

【墓場案内人がミイラ取りに】

連れが携帯をDocusoからauに切り替えたい、ということで、同じように昨年Docusoからauに転向した自分が水先案内人となって携帯物色の旅へ。前々からその話は聞いていて、もう今日は機体選定から購入契約まで済ませてしまおうという腹である。購入前の実機操作と、末桁番号指定がやりたいってことでauショップへ。

まー何せDocusoといえば、電波状況に関わらず通話中に突然切れるわ、ネットから送ったメールは郵便葉書より遅いわ、そのくせ送信日は「着信日」になってしまうわ、機体は高いわ料金高いわ未だにReply-Toが認識できないわショップの対応は悪いわ猫は飛ぶわ犬は食うわと、とにかく煮え湯を飲まされ続けてきたキャリア。被害が本人だけならまだしも、通話切断やメール不着の被害は相手にも思い切り被らせてしまう訳で、甚だ迷惑なキャリアでもある。

───とまぁ1年ほど言い続けた愚痴はこの辺りにして、機体選定だ。

しかし機体に関してはどこのキャリアもメーカーも似たり寄ったりで、とにかく携帯ってのはユーザーインターフェースが悪い。mp3を着メロにできるだとかカメラが付くだとか以前の問題で、機能呼出しに統一が取れていなかったり、同種機能を呼び出すのに何故か親指をあちこち彷徨わせなければいけなかったりと、人間工学の授業にレポートで出そうものならDの付きそうなインターフェースばかりである。いい加減なんとかして欲しいと数年前から思っているんだけど、どうも改善の兆しは見えないようだし。ま、なんせ量販店で稼動実機の触れるところが少ないという一点で、大多数の買い手は気にしちゃいないんだろーなぁ、とも思うのだけど。

その辺を割り切った上で、如星自身も最近の機種を一緒に物色。如星が今使っているCasioのA3012CAの後継機種が出ているとのことで、何気なしに触ってみた。「カメラにフラッシュがついた」ぐらいしか変更点が無いのだろうなぁと思いつつ、実機を出してもらって操作してみると……なんと、操作系に持っていた不満の多くが解消されてるじゃありませんかΣ(゜Д゜;)。 待受け時に押しても無反応だった左右キーでキチンと着歴発歴が呼び出せるし、アドレス帳のグループアクセスは改善されてるし、小刻みな変化が痒かった所にピタリとはまっている。むむむ。……欲しい。

……が、機種変更には「10ヶ月」という縛りがあるのである。契約したのが昨年8月末だから、6月末までは変えられないのだ。それでもあきらめ切れずに「機種変」でも「新規」でもない「正規価格」を聞いてみたら……プラス3万円違いますた。流石に無理ですな。でもそれでも諦められず……「白ロムか(ぼそっ)」。

まぁ店員さんと妙にウマが合ってる状態だったので(まぁドコモ客を引っ張ってきたようなモンだし:)、普通に「量販店で契約して、即時解約して……」という、自分で全部やるプロセスを解説・確認いただけたのだった。……というわけで、早速来週末の手続きを決意。よーしパパ半年で機種変えちゃうぞー、と決断させてしまうくらい、インターフェースってのは重要なのである。かくて案内人はミイラ取りに。

Summary="−−−−" Physical:-- (2003/03/02)

【2003-03-03-月】

【ダイビング・ダウン】

03/03 03:00a.m.現在、ようやくマブラヴ1巡クリア……したんですが、未だDisc3、4の出番がありません。恐らく本筋の理解には到底至っていないものと思われるので、全ての判断は保留としておきましょう。レビューページや巨大掲示板からは当面耳をふさいだ状態で進めようと思ってますんで評価に時間は掛かりそうですけどね。

……しかし、微妙にあちこちで「君望のある世界」を演出していて嬉しくなっちまったりしてるんですが:) 純粋な楽しみ方ではありませんが。それに冬の白陵の描写が多くて二次創作作家としては色々そそられるところもあったり……。ますます純粋な楽しみ方ではありませんな。

流石、と思わせる名台詞や、嫌味にならぬ程度に心地よく君望の衝撃をリフレインさせてくれるシーンもあったりして、とりあえずなかなか侮れないかもしれませぬ。乞う、待て続報。

とりあえず今のところ、マブラヴが描いている主題の幾つかは君望に通じるところがあり、そしておこがましく言うなれば自分が君望短編で書きたいと願っている主題と重なっていて、自分の君望読込みがあながち製作者の意図を外してないのだなぁ、とちょっぴり嬉しさを感じてます。フフリ。

しかししかし、一周目の期待を大きく破壊してくれた白詰草話という先例もありますので慎重に進めましょう、慎重に……。元々マブラヴにさほど期待はしてなかったんですから、面白けりゃめっけもの程度に考えて。とりあえず、インプレでした。

……久々にアージュ系ページらしいこと書いたのぅ。ちなみに5時間後出勤ですが何か。

【端午の節句】

そういえば今日は雛祭りでした。娘も妹もいない上に、ルーティーンワークの生活をしてりゃ、忘れ去るのも当然ですな。

Summary="−−−−" Physical:-- (2003/03/03)

【2003-03-04-火】

【斯くも変わらぬ日々】

日記ネタが枯渇するほど日々が同じ事の繰り返し。これはいわゆる「ネタがないというネタ」なのだろうが、まぁ日記というぐらいで愚痴の一つも許されよう:)

ふむ、さほど仕事はつまらなくは無い、夜のんびりできるほどではないが、死ぬほど遅くなることもない。仕事後やることがないのかと言われれば、手をつけたい趣味は山盛りで俺の帰りを待っている。もう少し趣味に掛ける時間を増やしたいが、まぁそれは贅沢というものだろう。深い悩みは無く、好奇心は沸々と絶えず、誠結構な人生と言うべき哉。

……なんだが、それでもどうしてもここ数日は毎日が似たような「作業」の繰り返しで広がりが無い。前はそんなに広がっていたのかと聞かれれば大した差ではないと言う他ないが、嫌になるくらい変化がないのである。ふと上を見上げたら階段上の女子高生が靴紐を結んでいた、なんて僥倖はおろか、行き帰りの電車でどうしようもない厨房にでも出くわすなんて不運すらない。ここであまりにつまらないからと言って、椎名誠も言うように道端の通行人に怒りの怪鳥蹴りでも食らわして変化を起こすなんてのはちょいと野暮に過ぎるだろう。

ま、如星の属性の一つは「飽きっぽい」であるからねぇ。正確には飽きっぽいのではなく、「吸収」を求めて「変化」を求めてるだけなんだが。だから例え「変化」しなくとも「吸収」しきれない対象にはいつまでも飽きないしね。つまり今は湧き上がる好奇心を満たすだけの行動力を持てないでいる訳で、なんだやっぱり要は趣味に掛けられる時間が足りてないというだけのことか。ふん。

例によってオチなし。

Summary="−−−−" Physical:-- (2003/03/04)

【2003-03-05-水】

【ずぼらの程】

如星は結構些細なことを面倒くさがる。新しモノ好きながら、新しいモノに手を出すのが面倒くさいという生理的欲求との戦いは一応毎度毎度経験している。別の面から見ると、要するに俺はせっかちであり、新しいモノを始めたら、助走期間をなるべく短くしてさっさとのめり込みたいのだ。だから、サクっと最初の一太刀を刻み込める瞬間が見えるまで「めんどくさー」となるのであろう。

……というわけで、連番が振られていないシリーズモノの小説は、例え気に入った作家であっても、どれが最初の一冊だか良く分からないことが多いというだけで手を出さないことが多いのである(どういうことだ!(w)。ちょっと調べれりゃ分かりそうなもんだけど、それがメンドクサイ。全部買っちまおうと思っても、シリーズを知らないのだから抜けがあっても気づけないのが嫌である。第一、本の折り返しを見てもシリーズとノンシリーズを分けないで「既刊一覧」などと載せている本が多いのがいけないのだ! ウム、そうに決まっている。

……そんなわけで、本の趣味が近い友人に「amazonかbk1でシリーズ全部が買い物篭に入ったURLキヴォンヌ」などと、ナマケモノの極致のような台詞をちょくちょく投げかける事と相成るわけだ。ああ、それでも付き合っててくれる友人諸君ありがとう(ぉ)

Summary="−−−−" Physical:-- (2003/03/05)

【2003-03-06-木】

【that's Chicago.】

そういえば、ミュージカル「CHICAGO」が映画化するらしい。テレビCMから流れてきた聞き覚えのある曲を無意識に一緒に口ずさんでしまってから、何かと思って画面を見たらそういうことだったのか。

そう、CHICAGOは如星にとって懐かしいミュージカルである。私がアメリカを離れる最後の年に、ピットに金管で参加した最後のミュージカルだからだ。高校の劇団だったとは言え、向こうはまぁその辺しっかり力を入れていて、舞台装置から演技に至るまでなかなかに馬鹿にできないモノだった。ミュージカル自体、クラシカルなジャズに載せて、扱うネタは女と裁判。帰国前夜にふさわしい、いかにもアメリカ的な舞台に参加できたのは今でも最高の経験の一つである。……ま、連夜蒸し暑いピットの中で演奏を繰り返してた時にゃ、表舞台に立つ役者連中を羨みもしたけどね:)

……にしても、まぁ上のオフィシャルサイトみればわかると思うけど、とても高校生にやらせるようなシナリオではナイ。浮気相手の別れ話にキレて浮気相手を射殺した女が、裁判で美男の弁護士つけて無罪を勝ち取ろう、っつー話なのだから。一応メリケンという国はその辺うるさくて、演劇の脚本には校長の裁可が必要となる。……が、あの時はなんと「盲判を押しておきながら、練習も進んだ頃になって文句をつけてきた」という、とんでもないドキュソ校長ぶりを見せ付けてくれたのだった。うーん、いい思い出(w)。結局認めざるを得なかった校長がただ一つ直させた台詞は、上の新聞風ポップの最後の台詞。「もしもジーザス・クライストが」という個所を、似た韻の「ジュリアス・シーザー」に置き換えさせたという、いかにもアメリカ的な話なのでございました。あの時は全然気がつかなかったけど、今にして思えば「アメリカ人は西欧人なんぞよりもよっぽど信心深い」というのは本当なのデスねぇ。「西欧人にとってキリスト教は生まれながら押し付けられたもので、自分たちを狂気に駆り立てたシロモノである。だがアメリカ人にとっては、信仰とは勝ち取った自由なのだ」、ってヤツで。

ともあれ、色々と思い入れの深いミュージカル「CHICAGO」。それだけに映画化には結構期待していたり。音楽だけでも食わせてくれる楽しさと、笑かしてくれるビッチどものネタの山。若いうちにバカやって楽しむのも、だけどその後に空しさばかりが残るのも、that's Chicago. 乞うご期待。

Summary="You can like the life you livin'." Physical:88 (2003/03/06)

【2003-03-07-金】

【北京の天気】

人類の微小なる敵、大絶賛飛来中。花粉症人口は年々増えているようで、こりゃやっぱり花粉のせいというだけではなくて、日本の環境のせいだと思う今日この頃。そういやアトピーにしたって、本当に卵やら牛乳が駄目なら第三世界辺りは全滅のはずであるが、やっぱり先進国にしか見られない病状なワケで、本気で治したけりゃ環境のいいところに引っ越すしかありませんな。合掌。……早く宝くじ当てて沖縄かヴェネツィア辺りに引退しなくては。

そんな花粉症だけど、今年は医者に処方された薬を朝1錠だけ放り込んで行くだけで、鼻の下が平和なことこの上ない。もちろん症状が消えるほどではないけれど、ボックスティッシュを右腕に武装して街を歩く必要はなくなるので万々歳。こんな文字通り米粒より小さな薬1錠で人生の快適度が変わるなんて、人間の身体ってのは随分と微妙なバランスで成立してるんだと痛感させられる一事なり。

【雑感】

「戦争は駄目です」とマントラのように唱えるだけで対案を出さない人種が世界の問題を解決できるとは欠片も思わないけれど、まぁ彼等には「愚直なる非戦派が一定の票数を持っている」という事実で(冒険しがちな)為政者の行動を制約できるので、存在価値は確かにあると思うのだ。……それで自らを正義と思い込まれるのは厄介極まりないけどね。

しかしまぁ、軍隊を持つのは反対する癖にアメリカに追従するなとか、国際社会からの対話すら通じぬ国に話合いでなんとかしろとか、しかし拉致問題を解決するまで他の交渉を許さず外交を封じたりとか、まぁどーしろっちゅーんじゃという意見をよく聞きますな。強制力と制裁がセットでなきゃ通じない国際司法を使うだとか、挙句にゃ真っ先に相手国の弱者を直撃する経済封鎖をしろだとかいう、マッコト人殺しの好きな自称平和主義者諸君も見受けられることですし。いずれにせよ、こと軍事色の強い今回の流れにおいて、「自らの意見・独自の戦略」というのは、せめてトルコぐらいなコトをやってから初めて言えるものでしょう。今の日本がどう声高に叫んだって、そりゃ遠吠えってヤツですからな。(ウチの政府もそれぐらいは分かってるよーである)

戦争が嫌だなんて(一部の産業界を除いて)誰でもYesに決まっている。それだけで問題が解決しないから皆困っているのに、究極的な二者択一を迫る態度は思考の停止した狂信者みたいで気味が悪い。また、ただ単に軍事力行使を封じりゃいい、というのでは片手落ちに過ぎるばかりか、「対話に応じねば軍事力を持ち出す」という手法が使えなくなり、平和的解決策すら縛ってしまうのではないだろうか。そんな理由で、俺は「人間の盾」なる連中はとりあえずナニを握り締めるのは自分の家でやってて欲しいと思っていたりする。そういう「平和の人質」みたいな行動は、緊張が頂点に達する遙か以前の、平時の抑止力としちゃ有効なのだろうがねぇ。

Summary="−−−−" Physical:-- (2003/03/07)

【2003-03-08-土】

【ミイラ取り顛末】

先週宣言したとおり、「機種変更期間満了以前の新規契約の即解約による白ロム作成及び契約載せ換えによる機種変更」、いわゆる「即解機種変」でA5302CAへ機種変更。小刻みに改善されているインターフェースを堪能する:)

今回の「即解機種変」、嫌がられると聞いていたが全然そんなことはなかった。よく知られていることだけど、販売店が通信キャリアからもらえる「成約ご褒美」たるインセンティブ──機体が安いのはそのためだ──は、利用者が半年契約を続けないと入らないらしく、販売店はそのような契約を酷く嫌がるとか。が、まぁ白ロム転売目的で何台も即解するような連中ならいざ知らず、俺のように閻魔帳に載ってない人間は即解約するなどとは分からないわけだし(メールすら申し込まないから勘付きはするだろうが)、auショップの側からすれば別に大して腹は痛まないので当然といえば当然か。しかしこのちょいと面倒な手続きを、auのおねーさんは非常に愛想よく最後まで案内してくれましたぞ。契約が継続さえすれば御の字ということなんかな。

あ、販売店によっては「独自の」販売契約で長期契約を強要するところもあるのでお気をつけて。法的根拠は大変ぁゃιぃモノではあるようですが。

しっかし、ムービーだのなんだのと、旧機種を見捨てる「地に足のつかない」コンテンツサービスを散々展開しているのだから、同じく「地に足のつかない」コロコロ機種変更する新しモノ好きを優遇こそすべきで、10ヶ月機種変で縛るなんて馬鹿げてると思うんだがなぁ。過去のしがらみ等で戦略レベルでの統合化がなされていないのだろうけどさ。

Summary="−−−−" Physical:-- (2003/03/08)

【2003-03-09-日】

【the Lord of the Rings II】

よーやく時間が取れたのでthe Lord of the Rings2を見に行ってみる。

前作の日本公開は「連作の一作目だ」という情報すら観衆に伝わりきってなかったり、ファンタジー=お子様向けと信じ込んでる日本人を覆す広報も無く、おまけに例の戸棚によるクソ字幕騒動があったり、果てにはハリポタに世界で唯一敗北して各所斬首が舞ったと噂されたりと、まぁ兎にも角にも散々な目にあったようである。ま、少なくとも俺にとっちゃ内容は問題なく、TRPGで良く経験するようなファンタジー的要素がてんこ盛りで十分に楽しめたのだけどね。

まぁ今回は字幕については随分と手厚い対応がなされたようであるし、広報にも力みすぎぐらいの気合が入っている。どうも大戦争っぽいシーンを予告で眺め、マスコンバット好きの如星は前作以上の期待をもって、喜び勇んで見に行ったのでありました。

が……悪くはなかったんだけど、あちこち今ひとつの感は否めなかったのぅ。中途半端、というか。

シナリオ自体、あちこち端折り過ぎていてかなりわかり難い。脈絡なく話が展開しているようにすら見えてしまう罠。あとお目当てだったのにマスコンバットシーンが美味くないぞ! シーンの描き方が洗練されておらず分かりづらいカットばかりで、折角の舞台装置を生かしきっていない。そりゃ主役たちを活躍させる為の戦場シーンだとは分かってるんだけど、にしたって「軍勢対軍勢」という醍醐味が描かれなさすぎだ。うーむ。

相変わらずエント総攻撃シーン等々、個々でファンタジー的に楽しめるシーンはあっただけに、ちょいと残念。ま、連作の中間だから、シナリオが中途半端なのは仕方ないのかもしれないけどね。

Summary="−−−−" Physical:-- (2003/03/09)

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