MACHINA EX DEO
如星的茶葉暮らし

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The most precious element of this world is "neta". Amen.

【2003-09-21-日】

【紅茶の楽しみ】

如星のお茶の好みには、確実に「波」というのが存在する。マイブームと言い換えてもいいか。

何度か日記でも書いているように、如星はお茶好きである。紅茶と中国茶(緑茶青茶黒茶メイン)を主に楽しんでいるけど、好みといっても銘柄・農園まで絞り込んだ「一番」があるわけではない。お茶にはそれぞれ異なる旨みと合うシーンというのがあって、一番好きと言っても「ダージリン系ならこれ、大陸烏龍系ならこれが好き」と、何種類もの「一番」があるわけだ。

一方の「波」というのは、ふと気が付くと無性にある系統のお茶ばかりが飲みたくなっていて、自宅の茶葉の減り具合もそのお茶が異常に早く、新規開拓も同傾向に限られてくる、といった具合のでかい波である。この波、長さ(期間)も高さ(ハマリ度)もまちまちだけど、確実に如星を捉え、この間はお茶の好みが偏重してしまうのだ。例えば、つい先ごろまでは如星は中国緑茶大ブームであった。きっかけは「涌渓火青」ヨンシーフォチンで、以来中国緑茶の釜炒りの香ばしさが如星を捉えて離さず、あちこちで飲んでみたり自宅に仕入れたりという時期を過ごしたわけだ。

で、今は「紅茶」、それもあの赤い色をした、いわゆる「日本人が想像する王道の紅茶」系の大波である。先日ベタ誉めした「ロータス・ロワイヤル」も実はその系統で、フレーバーといいつつも紅茶のボディはどっしり中国紅茶だし、アッサムの「ディコム」も最近事あるごとに淹れるようになっている。

この「波」の良いところは、波が来るたびにその方面の知識と経験が増えるということである:) 大抵の他の趣味も似たようなモノではないだろうか、一つの趣味でも方向性は複数あるのが普通で、けれどその全てを満遍なく吸収していくのは最初のみ。あとは「突発的に一方向に走る」のを繰り返して、趣味の地平を押し広げていくモノじゃないだろうか。元々「趣味」というモノ自体、何かに一方的に倒れ走ってしまう事象のことなのだから。

それにしても「波」の激しい時は、特定方向への出費抵抗係数が低くて困る……(苦笑)

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【2003-09-28-日】

【日記萎え】

日記というものは、一度「書かない癖」を付けてしまうとトコトン書く気がなくなってしまうモノのよーである。まぁ7年もWeb日記書きしとりゃー、それくらいは百も承知なんですが:)

日記以外に更新コンテンツがほとんど無い最近で、ソレをやっちゃーおしめぇよ、とも思うけど、こういう時は「書かない」に尽きるというのも経験則。別にたいした理由があって止めたりするワケではなく、どうせ日々の所業で疲れてるとか、些細な気力が涌かないとかその程度の理由なので、その内「書きたい欲」が溜まってきて日記書き出すでしょ、と放置するわけですな。そうならずに死んでしまうのなら、それはそれ、そこまでだったというだけの話。

つわけで一週間ほど沈黙しておりました。無事生き返りましたのでご安心を:)

【おさんぽ。】

park hotel tokyoに行ってきました。

と言っても宿泊ではなくランチのみ。割と昼飯が旨そうだったのと、ホテル自体の話を小耳に挟んでいて、どんな雰囲気が興味があったので足を向けてみたわけであります。デザインホテルズ系って所も気になるしね。

ホテル自体は汐留再開発地区のかなり奥の方。このエリアは初めて歩くけど、新都市にしては驚くほど歩き心地が良い。六本木ヒルズの酷さに辟易してたからかもしれないけど、人の足の間合いってモノを理解してるなぁ、といったところ。興醒めだったのは日テレ前で、休日の都市のざわめきはそれだけで心地よいBGMなのに、ガンガンに騒がしい音楽をスクリーンの前で撒き散らしていた。何もそんな下卑たところまでフジ&台場を真似しなくていいのに:p

さてそのパークホテル、フロント自体25階にあり、ロイヤルパークホテルなんぞに比べればかなり目立たない。……が、おかげでラウンジエリアが観光客で騒がしくなることもなく──それがホテルの経営に良いのかどうかは別として──高層建築の上のほうをホテルにしましたんでいらっしゃいませ、といった風情が文字通りに展開されている。妙にデザインばったり黒染めにしてしまわない、ダークウッドの内装がその静かな空気にピタリとはまり、一発で泊まりに来たくなってしまった:) やっぱりラウンジってのはホテルの顔である。一発で失望してしまったグランドハイアットとはエラい違い。

お目当ての店「ty」は、残念ながらなんと全席予約満席。そんなに人気があったとは知らなかった……。が、隣のバーラウンジで昼飯が食えるとのことで、今回はとりあえずそちらで落ち着くことにした。メニューこそ違えと、料理は隣の店のモノだったのでお手軽に堪能してしまった:) ホテルメシってこういうところがいいねぇ。

ちなみに、一面ガラス張りの窓の向こうには、建築中のビルと巨大なクレーンが。実際には道一本挟んでいるだけだけど、比較対象が無いので距離感がつかめず、妙に細部まで鮮明に見えるクレーンが青空を背に立っているという、一枚のシュールレアリズムのような光景が広がっていたのである。うーん、写真に撮っておきたかった(笑)。店の人は「眺めが悪くて……」と恐縮してたけど、いやいやこれは今しか見られない、かなりレアな景観である。クレーンの向こうには蒼穹が広がるのみなので、圧迫感は全然ないし。心行くまで堪能してしまいました。

さて次回こそはtyにリベンジ。しかしこりゃ宿泊付きで来ないといかんかねぇ:)

【おさんぽ2】

あちこち歩いた挙句、お茶にしたのは「山の上」だったり。近代的なホテルを眺めた後では、やっぱりここで寛ぎたくなるのかもしれない。この規模のホテルが、時代の熟成を経て初めて得られるような魅力。外資系ホテルはもちろん最近の存在だし、一方で帝国オークラといった巨大な立ち回りの熟成とも違うその魅力は、何度か浸って初めて分かるような小さなコトの連続であり、容易に言語化できないのが辛いところだ:)

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【2003-09-29-月】

【書くことのしがらみ】

書きたいことを書きたいように書く、というのはなかなかに難しい。当たり前の事だが。

一般社会でのしがらみは言うに及ばず、オンラインの日記であっても「下手なことを書いて噛み付かれたらどうしよう」等の心配は付きまとうし、また誰だって自分の所属エリアや、友人の属性を攻撃するような文章は書きにくい。サイトを運営していれば、サイトの方向性によって発生する縛りもあるだろう。また匿名なら何も考えなくて良いというわけでもなく、例えば2chのような場所であってすら、書き逃げ以上の伝達を残したければ、それなりの作法に従って書き落とさねばならない(書き込んだスレは二度と見ないというのは精神衛生的には正しいのかもしれないが)

如星は長いことWeb日記を書いてきたけれど、そのサイトは実名実人物と強く結びついていた。それでも大して気にせず書き続けてきたけれど、ある時「しがらみによって書くのをためらう事」が余りに多くなってきたので(自分が若くなくなってきた、ということかもしれないが:p、実名とまったく無関係のこのサイト「神慮の機械」へと日記を移してきた経緯がある。ま、その結果書く内容が大きく変わったかというと、別段変わっちゃいないのだけど:)、それでもいざとなれば、このサイトを全て速攻畳んでしまい、知らん顔して人生を送っていくことも出来るわけである。物理世界じゃそんな切り捨ては不可能なわけで、Webサイト自体が「身代わり防壁」になっているという点は、実際に使うことが無くても心の安全弁になってるのかもしれない。

しかし、普通の人にとっては当たり前の、如星にとっては初めての試みだった「オンライン人格ウェブサイト」である「神慮の機械」も、2年も続けていればそれなりに「人間関係」が発生してくる。オフ好き性向が止まらなかったので(w)物理的に顔を出している(実名は明かしてないが)ってのもあるし、そもそも「同人活動」なんぞをしていれば当たり前のことなのだけど。で、その事実が、時に自分が書きたいことを縛ることがあるのも確かだ

別にそれが悪いという意味ではない。が、一方の「神慮の機械がギャルゲ二次創作小説サイトである」という事実は、ある段階から日記の内容を1mmも縛らなくなっている(苦笑)。それは一応本業の小説側を読者様方が受け入れてくれると分かったからでもあるけれど(ま、潜在的君望小説読者の半分ぐらいを、この日記の載るトップページで遠ざけてたとしても不思議はないんだが)、しかしそれ以前に、いつも何処かで「そんな事(君望読者に合わないとか)で書きたいことを縛るくれーなら、とっととサイト畳んで別の上げるワイ」と思っていたのも確かなのだ。そしてその思いは、オンラインが生んだ「関係」に対してもまったく等しく働いているのだ。

別段、書き逃げをしようというわけではない。少なくとも、何処かで批判を受けたまま全削除してトンズラこく、というような事は断じてナイ。文章の責任、という話とこの話は無関係である。だがある時、ふと自分の書きたいことと書いたことを見比べて、ちょっと悩んだ後に別のWebサイトを別の名前で作っている、という可能性は常にある。今のところ精神状況はその段階とは無縁だけど、まぁいつかそうなっても驚かないでくださいな。

少なくとも、書くことを辞めちまうことだけは、どうやらなさそうだしね。

Summary="−−−−" Physical:-- (2003/09/29)

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