MACHINA EX DEO
如星的茶葉暮らし

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The most precious element of this world is "neta". Amen.

【2003-04-23-水】

【ヒロゥスィマ】

社用で広島に行くことに。広島入りは人生初だったりする。

広島に限らず、実は如星は国内旅行をほとんどしたことが無い。日本帰国後では、例外処理的に岡山に降りたこと、本家のある長野へ出たこと以外で関東を脱出したことがナイのである。そんなものだから、他に色々用件のある純粋な旅行ではないにせよ、こういう長距離行は素直に楽しいのだ:)

で、広島行きといえば飛行機か新幹線だけど、今回はもちろん持論に従って新幹線で移動──という訳ではなく、飛行機での移動は電車と同じぐらい、いやそれ以上に好きである。しかし……広島空港は山の中。広島駅までバスで1時間超と交通の便が悪く、羽田まで出て、1時間半フライトし、1時間以上掛けて広島へ……というのはかなり面倒。また変わりやすい山の天気に離着陸が左右されやすいらしい。であれば、東京で一発乗車4時間半の新幹線の方が楽だろうという結論に到達したのでありました。

行きはカモノハシの700系ではなく、超ロングノーズの航空機のようなのぞみ500系。「長距離列車なら駅弁」のポリシーに従って、わざわざ東京名物っぽく選んだ穴子弁当を食いつつ、快適な乗り心地を堪能する。車内の広さは700系の方が上らしいけど、500系の内装にまで至る妙な航空機っぽさ&ギミック臭さは如星のツボなのである;)

さて、爆睡の後に到着した広島は生憎の天気。とりあえず市電でホテルに移動し、仕事先に足を向けたりして、市内の様子を何気なく眺めてみる。

とかく感じるのは、スケールのでかい街に見える、ということ。見えるというと失礼かもしれないけど、多分主要道路が相当広く整備されていて、建物と建物の感覚もゆったりと取ってあるからだと思う。高さよりも広さで作られた、どちらかと言えばアメリカのような造りの街である。歩道も整備されているし、大抵の交差点に「左折路」が付いていて左折時には赤信号知らずである。その道路の真ん中を、新旧入り混じった路面電車が滑ってゆく──ま、これは元々城下町として整備された区画整備された街だったことと、そして一度徹底的に壊滅しているのが原因なのだろうけども。

実物の平和記念公園や原爆ドームも見てきたが……まぁ、その、なんだ。凹む。気が滅入るという方が正解かもしれないし、また決して嫌いな感情ではないのだけど。……そういえば、ここは日本じゃ数少ない、戦没者に素直に手を合わせられる場所でもある。手を合わせるだけで色々とやかましいこの国では、この感情の珍しさに戸惑うのも無理もない。

いずれにせよ、この街は自分にとって、何処となく「歴史の中」なのだと思う。今の広島は普通の都市だし、僅かな距離と時しか隔てていない現実の存在であるにも関わらず、だ。歴史の中に、消えぬ名前を残した都市。……ま、人類に教訓を与えるためだけにしては、2つの都市は贄というにはあまりに大きすぎたと思うのだが。

Summary="−−−−" Physical:-- (2003/04/23)

【2003-04-24-木】

【お好み焼き】

まぁ広島は牡蠣というよりお好み焼きだろうという点では周囲と意見が一致した。それに「Rの付く月」にしてもギリギリのエッジですからな:) というわけで、せっかくだから旨いお好み焼きでも食って帰ろうと目論見る。……今時東京圏でも十分各地の名産が食えるとか、そーゆー風情の無い現実はとりあえず忘れよう。

一方今時、ここ数年信者になっている「ぐぐる様」という便利なモノがあり、現地のホテル(ちなみにVDSLでネットワークが来てた)についてからクイックサーベイ。即興で似非知識を植え込んでみる。……ふむ、カキ、イカ天入りは観光客向けだぞ、と。駅前辺りの集合体はそういう点で「広島の味」ではないぞ、っと。うーむ、広島方面人の「日記」とかが検索できるって、こういう時には予想外に便利であるね。

そんなこんなで選定された店──行ってみればそこは歓楽街のド真ん中だったが──に早速足を向けてみる。立地といい、10席程度の店の規模といい、「お気に入りの固定の店がある」点といい、こういう店が多数散らばっている状態は、言ってみればラーメン好きにとってのラーメン屋みたいなモンなのだろう。

さて、注文はスタンダード(らしい)「そば肉玉」。恐ろしいまでのボリュームが、あれよあれよという間に目の前でのされて行くのが見える。20分ほど時間を掛けて手元の鉄板上に置かれたソレは、平たくこそなっていれど圧倒的な食い応えを誇っておりますた。たった1つで大いに腹の膨れてしまった自分の前で、地元民らしきおにゃのこが彼氏と共に軽々と一人前を平らげているのを見ると、広島人の胃袋侮れぬ、と思う次第である:) っていうかそばダブルってマジですか。

Summary="−−−−" Physical:-- (2003/04/24)

【2003-04-25-金】

【幾ら呉軍港が好きだとはいえ】

ちょっとした土産を探し(社用で出るというのは面倒なもんすな)、新幹線を待つ僅かな間で広島駅の売店をあさってみる。

……で、これが土産というのは、その、いかがなものかと(w)。まぁもちろんこれは会社用ではなく友人用で、友人への土産は腰が砕けるほどくだらないモノでなくてはならない、という大方針に従っただけなんすがね:)

ポイントは「since 2002」って辺りでしょうか(;´Д`) もちろん復刻したのがその年だというだけのはずだけど……。今でも現役の横須賀に対抗心でも燃やしたのだろーが、だったら尚更、別に無理して「since」などつけなくてもいいようなもんだが。

ちなみに社用にはもみじ饅頭、自分用には夜のツマミにと牡蠣の燻製と、値段のまるで違うものを選んで御機嫌に帰宅。帰りの新幹線でも、途中の新大阪で柿の葉鮨など買い込み摘まんでいたのは言うまでもない:) 駅弁重要。

Summary="−−−−" Physical:-- (2003/04/25)

【2003-04-26-土】

【対話】

対話こそが問題解決にとって最も重要かつ効果的な手法である、と如星は信じている。

対話を欠いたところには解決など生まれない。そもそもプライベート・ビジネスと問わず、特にトラブルの原因の多くはコミュニケーション不足にあるのだから。黙して思考する、というのは一見良策に見えるが、ひとまずの対話を持たずに始めてしまうと、結局当初の自分の考えをより凝り固めてしまうだけの結果に終わってしまう。お互いの主権者が最も「遠く」位置して対話が叶わぬとき、不幸な戦争というのは起こりやすいものでもあるし。(戦争は大抵起こるべくして起こるが、中には起きなくても良かった戦争もあり、それを「不幸な戦争」としている。戦争が不幸だというのとは違う話なので、念のため。)

また対話とは説得の面も持つ。一人勝手に突っ走らず、周りを説得して地固めをし、後顧の憂い無く前進するなんてのは基本なわけで、ほら、どんなシチュエーションでも大概対話ってのは大切なのさ。……「説得の文化」って、基本的に大人数を相手にする(大家族主義であった)中国の文化でもある。なんとなくそう言うのが如星には身に染み付いてるんだよなぁ。

ってなわけで、対話対話。「話せば分かる」、ってね。

Summary="−−−−" Physical:-- (2003/04/26)

【2003-04-28-月】

【デイリー・キネマ】

六本木ヒルズに行ってきました。

ヒルズに行きたくてというよりは、ちょうど「CHICAGO」が見たかった所へ、オンライン予約ができるヴァージン・シネマズがそこにできたと聞いて、映画館予定地を変更しただけのことなんすがね。如星は「並んで待つ」のが(夏冬を除いて(w)大嫌いで、ちょっとしたメシでも電話予約や店頭予約をしてしまうタイプの人間です。なもので、チケットを買うのに並び、そこで席が決まらないため今度は劇場内で並ぶという、旧来の映画館システムは論外だったのですよ。最近はワーナーマイカルが全席指定で、チケットさえ買ってしまえば直前まで縛られない嬉しさがあって愛用してたのだけど、それでも週末なんぞは窓口に並ぶ並ぶ。折角の休みなのにそんなところで時間を使うのは勿体なさすぎデスヨー。

っつわけで、前日までならオンライン決済全席指定、かつ一応ブロックレベルまでは座席位置の指定ができるシステムは、はっきり言えば「実現遅いよ」というぐらい当たり前に使わせてもらいました。欲を言えば、せっかく携帯でも購入できるんだから、当日券も買えるようにして欲しいっすな。思い立ったらその場でチケ購入、決済はお得意の携帯キャリアにしてもらい、時間になったら劇場で携帯画面に表示させた認識コードをかざして即入場───ああ、早くそーゆーシステムに日本中の映画館がならないだろうか:)

ちなみに映画館としてのクオリティは、六本木ヴァージンはヴィミョウ。音響や画面は流石に新しくて良いんだけど、後方座席でも高さが低く、中央ブロックでも半ば見上げるような位置になってしまうのが致命的。ワーナー系の方が座席も座り心地が良いし、そもそもワーナーは椅子自体が上向きに傾いてて、ある程度は見上げてても疲れないのデスよ。というわけで、ここの映画館は最後部ブロックを選択するのがヨサゲですな。

【CHICAGO】

かつてこのミュージカルのピットをやった自分には懐かしの一番。映画としては……うん、よく元のミュージカルの「ショウっぽさ」を表せてると思う。しかしそれだけに、全編ジャズと英語の歌詞ばかりで台詞が進んでいくので、

  1. ミュージカル好き
  2. 舞台やショウ好き
  3. 洋楽好き、つか怒涛のような英語の歌詞を流してるのが好き

じゃないと結構辛いかも。俺は歌詞どころか譜面まで諳んじてしまってるので気にならないんだけど:) ちなみに隣の席のおっさんは寝てました。ヴァッチリ。

元々「CHICAGO」ってミュージカル自体、向こうでの人気の理由は「アメリカ人が感じるノスタルジー」にある。今の我々の世代でも何故か大正時代に懐かしさを感じるようなもので、1920年代、退廃したシカゴ……ってのはメリケン人にとっての「明治/大正浪漫」に近いモノがある。だから決して日本人受けするネタではないと思うんだけどな……派手に宣伝してたけどね。

ちなみにリチャード・ギアのタップシーンは萌え(ぉぃ)

Summary="−−−−" Physical:-- (2003/04/28)

【2003-04-29-火】

【スリー・ディメンショナル】

あ、そーいえば先日、六本木ヒルズ自体のことは書いてなかった(w)

結論から言うと、建物自体は百歩譲って許すとしても、案内システムがヘボすぎ。sage。

オフィスタワーを中心とした円形構造で、とにかく直線が存在しない。碁盤の目デザインはもううんざりなので、曲線メインのデザイン自体は良いと思ったんだが……。とにかく狭いエリアを広く使うために、非常に三次元的な構造(なんだそら)になっている。フロアとフロアのコネクションが斜めになっていたり、半階を多用したり、通路が螺旋状に建物を貫いていたりと、とにかく単純な「一階、二階」では表せない構造体になっている。

当然慣れないと凄く迷うんだけど、慣れるためのガイダンス・システム側はお粗末すぎる。配布している小冊子マップは作者出て来いと叫びたくなる出来の悪さ。細切れになった地図間の接続も書いてないし、各店舗の色分けも意味情報に欠けていて混乱を増すばかり。建物自体の案内板等も使い物にならず、おまけにあちこちに立っている案内人はただの地図配り。道を聞くと同じ冊子を開き出すという始末。何の為にいるのやら。

この街に必要なのは「地図」よりも「ここから何処其処へ行くには」という「道順」のリストだと思う。(あるいは折角システムに凝っているんだから、RFIDタグでも活用すれば良いのに:) だから散策する分にはいいのだけど、一たび「ここからここへ行きたい」という欲求が生まれた瞬間、フラストが溜まる溜まる。で、精神的に疲れてくると、建造物自体の曲線の多さと照明の暗さが鬱陶しくなってくる。とにかく直線が無いので視界は通らず、しかも謎構造のおかげで見えている所に歩いていけるわけではない。照明は全体的に暗く、対称でも均一でもない曲線が視界を満たしていて、疲れた目には辛い───なんだ、まるで荒耶宗蓮の結界のようではないか(w)

ちなみに最後には耐え切れなくなってタクシーで離脱。慣れ親しんだ(?)アークヒルズへと脱出し、パティスリー・キハチでよーやく一息ついたのでありました。

Summary="−−−−" Physical:-- (2003/04/29)

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