VERBA VOLANT, SCRIPTA MANENT.

如星的茶葉暮らし

■ 11月中旬 ■

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酒の一滴は血の一滴。茶の一滴は心の一滴。ネタの一滴は人生の発露。


 

【2008-11-20-木】

虚無的近況

日記が書けないという事は、書くような事を何もしていないから──とは良く言ったもの。ここしばらくはかなり無気力に繰り返される日々を過ごしてましたよ。決してつまらないとか退屈とかは思ってなかったんだけど。

……思っていなかった事の方が問題かも。最近、コンテンツを積極的に摂取する気分に全然ならない。通勤時間で本こそ読み進めてるけど、それ以外にはまるで手がつかない。ちょっと頑張って続けて映画を見てみたけど、イマイチなものばかりで心の底から打たれるようなモノではなかったし。

一方で、例えば疲れて帰ってきてアリモノでメシのネタを考えながら中華鍋を振るっている時、明らかに俺は楽しんでるんだよな。漠然と用途を考えながら近所のスーパーで野菜を適当に買い込みつつ(肉類は秋葉のハナマサが御用達、大量購入一斉冷凍なのでスーパーで買うことは無い)、たまにはちょっと面白い物でも食おうかと地方の伝統野菜など買ってみたり。グリルで万願寺唐辛子をこんがり焦がして鰹節と醤油で貪る時など、この上ない幸せを感じていたりする。

なんと言いますかね、色々な意味ですこぶる満足していて枯れているような感じ。心の底からこれ以上やりたいと願うことが何も無い。金を貯めてまたヴェネツィア辺りでのんびりしたいなとか、山の上で天ぷら食いてえなぁ、とかは思うのだけど。こう、つい近年まで「生き急ぐ」という言葉を自他共に任じていた自分とは思えない心境だ。

そんな気分が一夜にして変わることはありえないわけで、とりあえず今は自分が既に得ているものをゆるゆる他人に吐き出していこうかと思ってる。まぁしばしの間、お付き合いのほどを。

(2008/11/20)

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