VERBA VOLANT, SCRIPTA MANENT.
ドーモ、コミケの時しか出てこない男・維如星です。
……いやホントブログの存在意義が無いなぁと思いつつ抜本的な手を打てないでおりますがさておき、twitterでも軽く告知しておりましたが、当「神慮の機械」はコミックマーケット83に当選、そして無事新刊も発行の運びとなりました!
3日目(月)東モ-12bにて、皆様のご来場をお待ちしております。
新書74p 2012.12.31発行予定
「マブラヴ・オルタネイティヴ&アンリミテッド」シリアス系本格二次創作小説集第6弾。
今回は前回に続き如星個人誌とし、前回に続いてBETA日本帝国本土上陸前夜を描く「嵐の爆心地 -Empire/Politics/Soldiers-」をお届けします!
今回のカバーイラストも「アンリミテッド・テイルズ」以来我が最愛の桐ヶ谷千夏さんを描いていただいている「まりりん」こと桜塚暁さんに頂戴いたしました。千夏さんに加え、新キャラ姐御・柊城真冬を加えたダブルキャラ表紙となっております!
現在メロンブックス通販にて特設ページを作成いただき予約受付中、冬コミ後には各店頭でも委託販売開始予定です。当日冬コミにお越しになれない方はこちらをご利用くださいませ。
(って、やっぱキッツいじゃない───!)
瞬間、機体の四肢に誤魔化しようの無いベクトルがバラバラに掛かりだす。案の定雲内の乱気流は相当なもので、手足を強引に押さえながら、尻の上でガタガタと揺れる跳躍ユニットに全神経を集中させていく。朝方とは思えぬほどの雲の闇で視界は真っ暗。私たちは網膜に映る高度計の数字と管制からの誘導インジケータだけを頼りに誘導限界点まで降下する。データリンクに寄れば、雲底は高度200m以下───
(──抜けたッ!)
その瞬間、私は自分が戦場に到着した事を知った。
豪雨で滑走路の視認すら困難な中、それでも赤々と燃え盛っているのは恐らく戦術機、それも複数。先行した撃震が派手に墜落したのだろう。 基地の敷地内には台風が接近しながらも露天繋止されたままの戦術機がずらりと立ち並び、砲兵や戦車の姿も見える。おまけに基地の沖合いには、輸送船が時化の中で危険なほど密集して錨泊していた。
これが戦争でなくて、何だと言うのか。
(本当に、始まるのね……)
やっとオッサン以外も出てきますよ!
……さておき。この物語は前回の「帝国の代理人」たる先代将軍・崇宰征充に内閣総理大臣・榊是親に加え、「アンリミテッド・テイルズ」にも登場した桐ヶ谷千夏、樫崎吾郎、白樺咲月の3人の衛士が新任として登場。新キャラ・柊城真冬も加え、「帝国=Empire」の本土侵攻を、「上=Politics」と「下=Soldiers」の両面から描き出します。乞う御期待。
それでは、一年の終わりの締めくくり、シャバの年越しには縁の無い我ら野郎に淑女ども、冬の宴で是非お会いしましょう!