VERBA VOLANT, SCRIPTA MANENT.

過去発行物一覧


 

ToHeart2二次創作小説

葉桜に燈す夏への送り火the Fire of St.Elmo Lit on the Cherry Leaves Guides Their Way to the Summer

「葉桜に燈す夏への送り火」カバー

新書・84p 2007.08.19発行

ToHeart2 XRATED久寿川ささら二次創作小説本。

「夏色透かす桜の木陰」最終編。タマ姉、このみとの対話を背に再び久寿川ささらと対峙する貴明だが、ささらの嘆きの壁の前に跳ね返される。原作よりも早く告げられる渡航、絶望の夜の中で貴明が下した決断。小牧愛佳をも巻き込んで貴明が展開する、対ささら最終闘争をここに。

なお今回のカバーイラストは、沢渡真雪@みすじらさんに頂きました。

「それに報われる、って大切な事だと思うし」
最初のダイスを投げた小牧愛佳が、貴明の決意に応えて立ち上がる。

「大体周回遅れってのはな、先頭が来たら道を譲るもんだからな」
タマ姉と同じ系譜に連なる男が、宣戦布告と同じ真剣さで宣言する。


我、ひと度見失われたが、今見出されん。我、かつては盲目だったが、今は見えんI once was lost, but now am found. was blind, but now I see──


「見てください、先輩」
彼はくるりと振り返り両腕を広げ、その後ろにある空間全てを背中で指している。
「先輩が積み上げてきた、全てがここにあります」

葉桜に燈る夏への送り火

本シリーズ3部作はWeb小説版公開済みです。

夏から冬への回帰線A Pathway to the Antipodes of the Summer

「夏から冬への回帰線」カバー

新書・84P 2006.12.31発行

ToHeart2 XRATEDささら&このみ二次創作小説本。

「夏色透かす桜の木陰」第二部。タマ姉との相互告解を終えた貴明の前に、ささらとの対話を果たしたこのみが現れる。光と影の対極に位置する彼女らは互いに何を語るのか。貴明は己の罪に向き合えるのか。心の壁を巡って藻掻く彼らに、止まらぬ運命という名の刻限が迫る──

昨夏完結できなかったささら・貴明・このみ・タマ姉の物語、今回はこのみとささらにスポットが当たります。特にこのみについては前作のタマ姉に続き、「これはもう影の主人公は(ry)」というぐらい重要かつ熱い役どころを演じます:) ささらのダークサイドっぷりも大暴走。誰もが幸せを願いながら、あと一歩のところで常にその手からすり抜けてしまう心、そして訪れる最後の選択。TH2本格恋愛修羅場譚をお届けいたします。

なお今回のカバーイラストは春のささら本と同じく、まりりん@SSBさんに頂きました。

「さっき言いかけたよね、今までのコトを嘘にしちゃダメだって。
それは先輩としかできないことだから──今のタカくんは、きっと先輩としか幸せになれないんだよ」

全てを無かった事にはできないから、道を還すことは誰にもできないから。
だからこそ、このみはその事を、他の誰よりも早く理解していたのだろう。

「だからタカくんは、絶対諦めちゃダメだよ」

それは昨日のタマ姉ともまた違う、このみ自身の想いを込めた、俺を送り出す言葉だった。

「自分が一番幸せになれる道を、絶対に」

「夏から冬への回帰線」

夏色透かす桜の木陰と小さな貴婦人たちLittle Sweet Ladies Sleeping Heavenly Under the Shades of Midsummer Cherries

「夏色透かす桜の木陰と小さな貴婦人たち」カバー

新書・76P 2006.08.13発行

ToHeart2 XRATED二次創作小説本。

久寿川ささらを中心に、このみ、タマ姉、雄二を巻き込んで、本編とは少し違った運命の流れを語るシリアス小説。如星自身も今ひとつ納得の行かなかった本編後半を焼き直し──とは言え、決してご都合的な解決策は提示せず。むしろささら・貴明両名を本編以上に追い込んで、彼らの真の決着を目指します。

なお今夏お届けするのは前編となり、「しかしこれもう、影の主人公はタマ姉なのでは……!!」と言われるほど粋なタマ姉が登場します。さーりゃんファンのみならず二大お姉さまの片割れファンの方も、是非ご一読を。

また今回のカバーはしんきちさん@奴隷九号。に頂戴いたしました。まさに文字通りの夏色少女。また今回は少し今までと趣向を変え、ラノベ風のタイトリングにしてみましたが果てさて。

また今回、TH2未プレイ者向け作品解説を冒頭に付記いたしました。TH2は未プレイという方にも本編自体はある程度読み応えがあるように書いておりますので、この補足解説で軽く予備知識を入れて更にお楽しみいただければ幸いです。

(逃げ出したい。帰りたい。でも帰れる場所なんて、もう何処にもない───

あの生徒会室ですら、もはや河野貴明が扉を開いてしまい、
そしてその扉を開け放ったまま、彼は彼女の元からいなくなってしまうのだ。


「タカ坊──貴方、久寿川さんを見捨てたのね」
なんでタマ姉が。嘘だ。俺が悪いんじゃない。違うんだタマ姉。それは違うんだ──
「違うんだ! 俺はただ先輩を守りたくて!」
だが何が違うのか。自分に向かって並べ立てる言い訳の全てが空回っているというのに。


「どいて。あたし、たかりゃんに用があるの」
「お断りします。この先は私たちの領域ですから」
その背中に、お互い護るべき者がいる。視線が交錯し、
見えないチカラが互いの眉間を強く強く圧迫する。


「タカくん──わたし、昨日久寿川先輩と──


───最後の選択。俺は、

「夏色透かす桜の木陰」

未来の二つの顔

FABVLAE VIRGINES PRVNORVM: the Two Faces of Tomorrow カバー

──the two faces of tomorrow. you never know what would happen next.

新書・82P 2006.05.05発行

ToHeart2 XRATED二次創作小説本。

「神慮の機械・有栖山支部」と銘打ち、有栖山公園との初の合同小説誌。「副長」久寿川ささらを中心に、「あの日、あの時」から変わってしまった二つの未来を描いた短編小説二本仕立てでお届けします。今回のカバーはSSA@SSBさんに頂きました。黒ロリですよロリ。

PDFサンプルはこちら(注:1MBあります)

注:葡萄サイドには一部18禁表現が含まれております。

如星サイド収録作品「未来の一つの顔」

ささらと貴明のNYでの再会。彼らがこれから歩いてゆく道、そしてあり得たかも知れない未来に想いを馳せる──

2年半ぶりに恋愛日常物に戻ってきた如星による、甘々らぶらぶさーりゃんワールドをお届けします(笑)。クリスマスシーズンを扱っており、季節が正反対になってしまったのが少々悩みどころ。しかし如星的ささらモノの「イントロ」としては避けられないお話でしたので、その辺りはなにとぞ御容赦を。

なお、TH2本編とは「ほんの少し違う」道を歩んだささらと貴明のアフターストーリーとなっております。肝心の本編たる「少し違う道」はまた別途執筆予定です。

葡萄サイド収録作品「緋い桜」

「あり得た未来」において、彼女らが追い求めた幸せの行方は。──これ以上の如星からの概要公開は控えさせていただきますが、凄いです。いやマジで。

last update: 2015.05.13

Fate/staynight二次創作小説

Fate/Zero Squaredフェイト・ゼロ・スクウェアド

「Fate/Zero Squared」カバー

新書・48p 2007.08.19発行

Fate/Zero & hollow ataraxia二次創作小説本。

第四次聖杯戦争終結後──Fate/Zeroにて描かれつつある悲愴な物語から、Fate/staynightの希望へと繋ぐ一時の間。士郎へと想いを託す切嗣の最期の日々と、将来の絶望という雛を煮返すバゼット・フラガ・マクレミッツの一瞬の交錯を描くシリアス小説。沈み逝く闇と足掻き生きる影が彷徨うは協会封印機関のお膝元、舞台は再び獅子の書庫たるヴェネツィアへと移動する──

小生・維如星が一年半ぶりにFateの世界に舞い戻ります。乞うご期待。

なお今回のカバーイラストはるろお@白と黒の境界線さんに頂きました。

「ところで、ミス・マクレミッツ」

デイヴィッド・タルボット卿は愉快げな表情で机の上で指を組み、
午後のお茶を一杯所望するが如き軽さで私に通告した。

「早速だが君の最初の仕事、というか一種の雇用試験なんだがね」

その言葉に私も居住まいを正し、己が有用性を証明する機会を待ち受ける。

「今この街に、ある男が滞在している」

今思い返せば、本当にこの御仁は好くもぬけぬけとこんな顔をしていたものだ。

「そうだな、彼は君の前任者とも言える存在だ。元封印執行者──
キリツグ・エミヤ。彼が君の最初の標的となる」

Fate/Zero Squared

Hollow/avenge night

avenge night

──tonight, let us end our avenge. tonight, let us avenge, hollow ataraxia.

新書・52P 2005.12.30発行

Fate/hollow ataraxia二次創作小説本。

アヴェちん、士郎、バゼット・、凛&アーチャー、桜&ライダー、葛木&キャスターなど幅広いキャラを扱ったシリアス系短編集。皮肉にも叶えられたランサーの願い。アンリが士郎の殻に適合した理由。それぞれのサーヴァントが主に向けた最期の願い。そして、バゼットが歩みだす現実の日々。

───今宵は刻限、最後の復讐を前にそれぞれの別離が語られる。


「アヴェンジャーって言葉の意味、知ってるかい?」


割砕する世界の中で。
虚ろな理想郷を看取る、聖杯戦争の犠牲者達。
失われたモノの価値を、形のない未来へ送る為に。


──今宵、復讐と報いは彼等のもの。
それは暁と共に零れ落ちる、儚き伽藍の欠片。

Hollow/avenge nightホロウ アヴェンジナイト

本作は試験的にPDF版を公開しております。

Fate/estate dolcesweet summer

estate dolce

──sweet summer teaparty, under the infinite azure skies.

新書・76P 2005.08.14発行

Fate/staynight二次創作小説本。

一日が、一月が、一年が過ぎ、そして、今度は甘い夏が来る───

セイバールート後における、士郎、凛、イリヤの夏模様を描いた「しみじみほのぼの」短編小説……と思いきや、やっぱりタダでは済まない如星小説。舞台をあの「古き海の都」に据え、また魔術協会の一大部門「タラマスカ」を巻き込んだ、大聖杯とバカンスの入り乱れる遠坂流優雅冒険旅行絵巻(笑)。そして、金色の少女が今一度、士郎の前に姿を現す───

「古き海の都」と「タラマスカ」はかなりお遊び要素です。願わくば、皆様に受け入れられ、お楽しみいただけんことを。

表紙イラストは「白と黒の境界線」のるろお様、魔力殺しの白ワンピをご寄稿いただきました。

「ああ、ベディヴィエール、卿は正しかった。これは確かにこの上ない、夢の続き───

Fate/estate dolceフェイト・エスターテ・ドルチェ

本作はWeb小説版公開済みです。

雪の境界a cathedral, snowhite.

雪の境界

──her tiny hollow filled with nothing but whitesnow.

新書・52P 2004.12.30発行

Fate/staynight イリヤ中心二次創作小説本。

イリヤルートの新造ではなく、既存ルートで彼女を救済できないか。戦争の為に造られた彼女は、戦争の後に生きる意味を見出せるか──前作で登場させられなかった想いを込めて、神慮の機械がお送りする小説・聖杯戦争第二弾。表紙イラストは「白と黒の境界線」のるろお様に御寄稿いただきました。

……サークルカットには微妙に嘘を書いてしまいました。夏のアーチャーモノの続きである「knightdream」を書く予定だったのですが……。僅か3ヵ月後のマイブームですら読めないと言う良い証左です(苦笑)。そしてそういえば、もう一つ重要なポイント。……ええ、今回は士郎が登場しますよ!(笑)

十年前、戦争があった。

いや、戦争ならば二百年の昔から終わることなく続けられてきた。
彼らは冬と陰鬱が永住する不毛の山を出で、
極東に築いた自らの聖杯を求め戦いを繰り返した。


それが、二百年に及ぶ戦争。
彼らは執拗に戦い、そして惨敗した。


永い戦争の終わりを信じた魔術師は一振りのガランドウの剣を極東の地に残し、
聖杯以外の永遠を知らぬ妄執の一族は一つの空っぽの器を不毛の地に育てた。


───それが、十年前のお話。

“雪の境界”a cathedral, snowhite

本作はWeb小説版公開済みです。

Fate/daydreamフェイト /デイドリーム

正義を望むならば、汝。 自らの名を以って、己が信念を証明せよ───

新書・68P 2004.08.15発行

Fate/staynight二次創作小説本。

無限に磨耗した赤い騎士。彼が己が原罪に触れる時、その殺害目的は揺れ動く──UBW編の凛とアーチャーを描いた表題作「Fate/daydream」を始め、アーチャー、セイバー、ランサーの三騎士を中心に、言峰、バゼットを加えた短編集「the Prologues」「the Epilogues」を収録。 彼らがこの聖杯戦争に何を望み、そしてその散り際に何を想ったのか──神慮の機械が君望以外で初めてお送りする二次創作小説、聖杯戦争サイドストーリー。

なお今回もカバーイラストには「白と黒の境界線」るろお様をお迎えいたしました。また折返しには前回君望本の表紙を描いていただいた沢渡真雪さんのイラストをご寄稿いただきました。

またこちらに暫定的に予告編を掲載しています。

last update: 2015.05.13

君が望む永遠二次創作小説

機械仕掛けの永遠と最後の神慮の物語res gestae aeternus ex machina et terminus ex deo

新書・80P 2003.12発行 残部無し

君が望む永遠短編小説集。

対となる書き下ろし「1998, Summer」&「2003, Summer」を始め、初期コピー本にて公開した「ささやかなる甘味を星灯りのもとで」の完全改筆版や、「君が望む最後のひとかけら」を再録。遙派に捧げる茜好きのためのセレクション本をお届けします。

カバーイラストには「Misuzilla.org」の沢渡真雪さんをお迎えいたしました。


 

道は遠く夏の彼方へthe distant destination beyond the innocent summer

新書・80P 2003.08発行 再販予定無し

君が望む永遠短編小説集涼宮姉妹本。

中編「夏への扉(遙シナリオ)」、短編「変わらぬ空(遙メイン)」を書き下ろし。また「憧れの未来の向こうに」の加筆修正版「憧れの未来、登れば(茜シナリオ)」を収録。遙、茜双方の視点から、夏から夏へと続く時の流れを描きます。

カバーイラストには「白と黒の境界線」るろお様をお迎えいたしました。


 

遙なる蒼穹と茜色した夏の物語the distant vault of blue & the summer of afterglows

新書・76P 2002.12発行 再販予定無し

君が望む永遠短編小説集。

最新作「君が望む最後のひとかけら」(遙ED後茜メイン)書き下ろし収録。再び動き出す4人の時間を前に、焦る茜が取った行動とは──

またゲスト作品としてちゃある師匠謹製のクリスマス短編をお迎えし、またフルカラー表紙にはるろお様イラストを使わせていただきました。


 

涼宮家のクリスマスツリーMerry Christmas & A Happy New Year

B6コピー本・12P 2002.12発行 再販予定なし

君が望む永遠短編小説。

クリスマス&年越し記念で冬コミ発行したコピー本です。ちょっとクリスマスカード風に凝ってみました。内容は表題の短編「涼宮家のクリスマスツリー」を書き下ろし収録。遙&孝之メインです。

君が望む永遠の追憶remembrance

例え遠く離れていても、あの丘の上で君を想おう──

A5・40P 2002.08発行

君望 “ if ” 小説本。

神慮の機械を代表するシリアスネタ。大胆な仮定に基いた、あの夏の4人+茜が紡ぎ出す、少し切ない「君が望む永遠」の物語三部作。特に最終話では、遙の魅力と茜の心情にスポットを当ててみました。

PLUVIA

──雨が心を閉ざしていても。水が想いを伝えてくれる。

A5・44P 2002.08発行

速瀬水月小説本。

ラテン語タイトルシリーズ3作目。

桜の季節に昔を思い出す「あの遠き日々の桜並木」(Web加筆再録)を始め、モチーフ作品「水月と彼女の猫」(彼女と彼女の猫)「夜明けの光に星は溶けて」(月姫・月蝕)、及び番外編短編を収録。

ちなみにPLUVIAはラテン語で「雨」を意味します。

VESPER

──星は願いを叶えぬけれど。星に掛けた想いがあれば。

A5・24P 2002.04発行

涼宮遙小説本。

「神慮の機械」活動開始のきっかけとなった姉妹本の片割れ。

Web公開SSを縦書き用に改筆。流星群をテーマにした「星の降る夜に」、指輪物語「指輪に紡ぐ想い」を収録。また夏発行予定の「if」プレビュー版も収録いたしました。

ちなみにVESPERはラテン語で「宵の明星」を指します。

AMARUS

──あなたの一番叶わぬけれど。微かな苦みに幸せ乗せて。

A5・24P 2002.04発行

涼宮茜小説本。

「神慮の機械」活動開始のきっかけとなった姉妹本の片割れ。

Web公開SSを縦書き用に改筆。茜をテーマにすると同時にほぼオールキャラでもある「ささやかなる甘味を星灯りのもとで」を収録しました。

ちなみにAMARUSはラテン語で「苦み」を意味する言葉です。

last update: 2010.09.26