維如星・日々の雑文

MACHINA EX DEO

如星的日々の雑文

今日の雑文:月の巡り、朱の狂


幼い頃、あまりに月の綺麗だった夜を覚えている。

月の巡りが狂を呼び、狂を正す筈だった姫もまた狂に至り。
その世界にはあまりに多くの狂が存在して、それらは皆赤く、紅く染まっていて。

───そんな世界など遠い国の物語。フィルムの一コマや紙上の活字が表わす伝奇物語に過ぎなかった。この目が他ならぬ超常現象の賜物でありながら、俺はそうして眼鏡を掛け、先生の言い付けを守り、そんな世界を記憶の彼方に追いやっていた。

残暑も終わるあの眩しい日。
その世界が突然姿を現すまでは。



月姫サイドストーリー
Luxin's Interpretation No.0

a/prologue/another/interpretation



coming soon.



平凡な日常、暖かい家、壊れない世界。
あの時を境に、俺の少年期は、終わりを告げた。

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